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すべての写真を見るラグジュアリーなドレスクロージングを、ルールに則って着こなすこと。季節とシーンに合わせた生地選び、一分の隙もないサイジング、控えめで上質な小物のチョイス……それはそれで深遠なる装いの道。
だが一方でもっと現代的な、リラックスしたラグジュアリーの解釈もあると思う。そのお手本と好例コーデをここで。
「スーツにヴァンズ、タキシードにチプカシ」
タキシードにカシオの腕時計。ブラックスーツにヴァンズのスニーカー。その要諦をひと言で言えば“ハズシ”である。
高級な服にあえて自分らしいアイテムを合わせることで、力の抜けた、自然体な着こなしが生まれる。この自由なマインドにこそ、ラグジュアリーの源泉がある。
ロベルト・レヴァンドフスキ(右)の腕元をご覧あれ。タキシードにあえて合わせたのは、ゴールドカラーの、チープシックなカシオのデジタルウォッチである。これぞ大人の余裕。FIFAバロンドール2022の授賞式にて披露したスタイルだ。
実はこのコーディネイト、いずれも手本となる人物がいる。カシオはポーランドの至宝、FCバルセロナのロベルト・レヴァンドフスキ。ヴァンズのほうは我々の永遠のスタイルアイコン、ショーン・ステューシーだ。
自分らしいスタイルにラグジュアリーのほうを引き寄せる。それが、センスの良い大人の流儀である。
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