雪道に強い「ラングラー」に乗り込み、身軽に出発

「JEEP WRANGLER UNLIMITED SAHARA 2.0L」。全長4870×全幅1895×全高1845mm、エンジン1995cc直列4気筒DOHCターボ、最高出力272PS(200kW)/5250rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/3000rpm、トランスミッション電子制御式8速AT、車両重量2000kg。839万円/ジープフリーコール 0120-712-812
雪山目指して快走していく「アンリミテッド サハラ」。言うまでもなく走行性は抜群で、なかでもオンロードの乗り心地が素晴らしい。最小回転半径が6.2mとなったことから小回りがさらに利き、市街地で出くわすタイトな道でも体躯の大きさを感じない。高速道路での加速性と安定性は十分以上のレベル。ふんわりとした上質レザーシートに身を委ねれば、ロングドライブも快適だ。

先代ラングラーの運転経験があるマーシーも「ドライブに集中できる運転席の造り込みが最高。座り心地がグレードアップして、窮屈さがないし、ラグジュアリー感があって、野沢温泉まで気持ち良く運転できそう」と、驚いた様子をみせた。
見事な駆動力には、移動や輸送、偵察など多用途性が高く軍用自動車として誕生したルーツを垣間見る。その伝統は丸目ライトと7本のスロットが刻まれたフロント部のグリルにも。そのうえでプラチナシルバーのグリルサラウンドを採用するなど一層洗練された顔つきとなった。
実際、ほぼ休憩なしで上信越自動車道の豊田飯山ICに到着。疲れを見せず、むしろ白くなった光景を目にしてテンションが上がっているようでもある。

白くなったのは道路も同様だ。スキー場までは高速を下りてから約1時間のドライブ。しかし「アンリミテッド サハラ」の安定走行は変わらない。理由のひとつは搭載された最新テクノロジー。好例は手動でのレンジ切り替えが可能なセレクトラック フルタイム4×4システムである。
タイヤはミシュランの「X-ICE SNOW SUV」。アイスブレーキング性能が高く、氷も雪もすべての冬道にパフォーマンスを発揮。(※スタッドレスタイヤは標準装備ではありません)
フロントのガラスが高強度、高耐擦傷性を有するゴリラガラス仕様に。悪路での飛び石などで損傷する可能性を低くしている。
路面のコンディションに応じて、手動で走行モードを切り替えられるのが同システムだ。選択できるのは、オンロード用4×2レンジの「2H」、雪道や未舗装路に有効な4×4レンジ「4H」、悪路や岩登り時などに対応した最大駆動力を生むローギアードの「4L」というパートタイム4×4に加え、フルタイムで4×4を使用できる「4H AUTO」。

これぞ世界最高峰オフローダーの真骨頂というべきファンクション。おかげで雪道経験が豊富とは言いがたいマーシーも、安心安全に雪山へアクセスできたのだ。
3/6