2024年11月にマレーシアの首都クアラルンプールで開催された「東京オートサロン・クアラルンプール2024」の様子(筆者撮影)
当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちら。クルマ好きにとっては年始の風物詩となっている「東京オートサロン」。今年も1月10~12日の3日間、幕張メッセを舞台に開催され、来場者数は25万8406人と大盛況で幕を閉じた。そんな日本のカスタムカー文化を象徴するイベントが近年は東南アジアに広がっている。
今年も東京オートサロンの姉妹イベントがタイとマレーシアで開催されることが決定しているほか、過去にはシンガポールでも開催された実績がある。これらのイベントに筆者も毎年取材に行っているが、現地と日本の改造車文化がミックスされて非常に面白い。そこで今回は、2024年11月に開催された東京オートサロン・クアラルンプール2024を中心に、海外に輸出される日本の改造車文化を紹介していく。
東京オートサロンの歴史について
東京オートサロンは、1983年に「東京エキサイティングカーショー」としてスタートし、1987年の第5回から現在の名称である「東京オートサロン」となった。当初はチューニングカーやドレスアップカーといった、いわゆる改造車ショップの出展が中心だったが、1990年代に入ってから現在のように自動車メーカーも参加するようになる。
そして1995年にBCNR33型「スカイラインGT-R」、1999年にBNR34型スカイラインGT-Rといった名車が東京モーターショー(現在はジャパンモビリティショー)ではなく、あえて改造車をテーマにした東京オートサロンで発表されて話題になった。
そんな東京オートサロンは、規模が拡大するにつれて改造車好きだけではなく、一般のクルマ好き、さらに海外からも注目されるイベントに成長。現在ではアメリカ「SEMAショー」やドイツ「エッセンモーターショー」と並び、世界3大カスタムカーショーのひとつに数えられるようになっている。
さらに2012年には公認イベントとしてタイで「バンコク・インターナショナル・オートサロン(以下、バンコクオートサロン)」、翌年の2013年にはシンガポールで「東京オートサロン シンガポール」が開かれ、2023年にはマレーシアで「東京オートサロン・クアラルンプール(以下、マレーシアオートサロン)」が開催。東南アジアを中心に日本の改造車文化が輸出されるようになっていく。
ちなみに現在、海外で開催されている東京オートサロン公認イベントは、今年で11回目となる「バンコクオートサロン」と、今年で3回目となる「マレーシアオートサロン」のふたつ。どちらも日本車のカスタマイズをテーマにしたカスタムカーショーとして人気を博している。
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