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「ストイックになり過ぎて苦しい時期もあった」



ーー茶畑を引き継いでくれた若者がいたのは希望ですが、一方で焦りもある?


希子 危機感はもちろんありますが、ストイックになりすぎて苦しい時期があったんです。あれもやっちゃいけない、これもやっちゃいけないって、行動一つひとつに厳しくなって自分を責めていました。

だから、環境だけじゃなくて、自分にも優しく、ポジティブに取り組むことにしたんです。

ローラ 私も希子ちゃんと同じで、真面目になりすぎていました。でも、完璧じゃなくていいっていうことに気づいた。今はバランスを見つけながら、順調に進めていると思います。
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希子 そのためにも仲間がいる。みんなで手を取り合えばスピード感も出るし、その方が絶対にいいんですよ。

こういう活動をしていると、同じ目的を持った仲間が自然と集まってきてくれるんです。「待ってました!ありがとう!」って言われることもあって。お互いに無い知識や経験を惜しみなく与え合う。独占という考えがないから、スピードも早い。

1月12日、「kiiks」のポップアップイベントではハーブティー作りのワークショップが行われた(東京・代官山)

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ローラ みんなで協力し合いながら、どんどん大きいプロジェクトに発展させていきたいよね。あと、私たちは環境問題にあまり関心がない人とだって楽しみたいんです。

希子 「グリーンティーシードヘアオイル」は問題提起するという趣旨が背景にありますが、ビジュアルをかっこよくしたり、パッケージを美しくしたりすることで、「これいい!」って手にとってもらえるだけでうれしいんです。

そこからご縁があって買ってくれれば、地域課題に貢献できてるって実感も自然と湧くと思うし、もしかしたら、環境問題に興味を持ってくれるかもしれない。そうやって、つながっていけたら素敵だと思ってます。
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