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いくつもの気づきを与えてくれた一冊

そんな夏目さんは、お店をオープンする前までマーケターとして活躍していた。その当時の教本となったのがパタゴニアの一冊。社会人になって3年目ぐらいに手にし、そこから受けた影響も少なくないとか。
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「ブランドの考え方やスタンス、思想はすごく勉強になりました。創業者本人が自分で海へ、山へ行き、現場でなんでも試して商品に反映させている。肩書きとしては創業者であり社長でも、会社のマネジメントの枠組みでは異質な存在ですよね。彼の考え方や行動が興味深かったです」。



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「社員をサーフィンに行かせよう、株主は地球である、ファッションは私たちに関係ない……など、発信するメッセージの切れ味が凄いですよね。言うだけだったら誰でもできますが、この規模感でずっと行動し続けているところに感服します」。



「普通の会社は、ビジネスのためにサステナビリティを掲げているところも珍しくありません。ただ、パタゴニアは、社会問題を解決するための手段としてビジネスがあるように見えます。しかも掲げるだけでなくしっかりと実行している。そこが格好いいと思いますね」。



「僕のクローゼットの中には、ロゴ物はほとんど入っていないのですが、パタゴニアだけは手にしてしまう。ファッション的というより、思想やメッセージに惹かれているからだと思います」。

無地にこだわる男を振り向かせたパタゴニア。夏目さんは、ブランドのモノづくりに対する姿勢に強く共感する。

佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

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