今や世界中で高い評価を受けるジャパニーズウイスキー。深みと華やかさを兼ね備えたものが多い国産を好むファンは多いだろう。
そんな国産ウイスキーファンに昨年11月、新たな朗報が届いた。ガイアフロー 静岡蒸溜所のフラッグシップウイスキー「シングルモルト日本ウイスキー静岡 ユナイテッドS」が、定番品として発売を開始したのだ。
今回はこの「シングルモルト日本ウイスキー静岡 ユナイテッドS」を、オーシャンズ読者3名に抽選でプレゼント。
さまざまなウイスキーを飲んできたであろうオーシャンズ世代にこそ試して頂きたい、静岡の新星ガイアフローのウイスキー作りを解説していこう。
▶︎
すべての画像を見る 2つの蒸留機で生み出す、唯一無二のシングルモルト
静岡市に位置するガイアフロー静岡蒸溜所は、2016年に製造を開始した新興のウイスキーメーカー。「静岡らしいウイスキーを造る」という目標を掲げ、2020年に初めて「シングルモルト日本ウイスキー 静岡 プロローグK」をリリース。
その4年後の2024年には、WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)にて「シングルモルト日本ウイスキー 静岡 ポットスティルW 純日本大麦 初版」が、スモールバッチシングルモルト部門で日本最高賞を受賞し話題となった。
左:薪直火蒸留機W(奥:再留蒸留機S)、右:蒸気式加熱蒸留機K
静岡蒸溜所の大きな特徴は、「W」と「K」という2基の初留蒸留機を使い、個性が異なる原酒を造り出していること。
地元の間伐材を活用した薪を燃やし、800℃にも及ぶ力強い直火で蒸留する蒸留機「W」で使われるスコットランド製の蒸留機と薪直火窯のコンビネーションは、世界でガイアフローのみ。焦げたような香ばしさ、パワフルさ、豊かなボディを持つ原酒を生み出す。
もうひとつの蒸留機「K」は、由緒ある蒸留所から移設した日本製のポットスティル。蒸気加熱で繊細な調整を必要とするこの蒸留機は、細く長く伸びるネックを経て、丁寧に磨き上げられた華やかで軽やか、フルーティーなアロマを持つ原酒が造られる。
2/2