輝かしい栄光をドリフト仕様モンスタートラックで表現
日産「フロンティア・ターマック」。
一方、同じフロンティアをベースに、日産は地を這うような「フロンティア・ターマック」も出品した。90年代、日本では車高を低く改造したローライダーが人気になったが、この車は見た目からして単なる懐古主義ではないことがわかる。
何しろ低いだけでなく、ワイドだ。タイヤはハの字で、ボンネットにはでっかいスクープが開いている。その下には、スーパーチャージャー等で“武装”して400馬力以上を発揮するV型6気筒エンジンが潜んでいる。
タイヤサイズはスポーツカーなみのフロント275/40R20、リア315/35R20。
エンジンだけでなく、フェアレディZの最強グレード・NISMOのブレーキセットを備え、スポーツカーなみのぶっといタイヤを装着。
さらにドリフトには必須のハンドブレーキ(後輪に強烈なブレーキをかけて滑らせる)も装備している。ドリフトもできるモンスタートラックなのだ。
ボディの至るところで軽量&強靱なカーボンファイバーが使用されている。
残念ながら、今では日産の勇姿を知る人も少ないかもしれないが、1964年の第2回日本グランプリでポルシェを抜き去ったスカイラインをはじめ、モータースポーツ界での日産車の名場面は枚挙に暇がない。
奥にぼけて見える金色のレバーが、ドリフトに使えるハンドブレーキだ。
けれど、こういうぶっ飛んだモンスターマシンが、もしかしたら今の状況を打破してくれるかも!?
5/5