仕事も遊びも手加減なく目一杯こなす。そのためには荷物もいっぱい積めて、運転もガッツリ楽しい車でないと。
そんな人に乗ってほしい、デカくて強くてマッチョなトラックを世界最大級のカスタムカーの祭典「SEMAショー2024」で見つけたぞ。
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すべての写真の見る オフロードレースに参加するためのタコマ
トヨタ「#84 タコマ TRDプロランナー・レース・コンセプト」。
まずは「#84 タコマ TRDプロランナー・レース・コンセプト」だ。
日本での発売を待ち望んでいる人も多い、最新型の4代目トヨタ「タコマ」がベースだが、タコマ通ならTRDプロの名が付く2ドアのエクストラキャブスタイルに違和感を覚えるはず。
そう、タコマの最強グレードであるTRDプロは本来4ドア(ダブルキャブ)のみに設定されている。しかしこの車は、あえて2ドアのエクストラキャブに、トヨタのレース部門を担うTRDの技術が詰め込まれたのだ。
タコマの全長は約5.4m〜5.7m。北米では中型クラスに分類されるピックアップトラックだ。
バハ1000に代表されるようなオフロードレースを疾走するため、サスペンションをはじめとする足回りはがっちり強化。また前後のボディ下はしっかりとスキッドプレートで覆われ、転倒しても乗員を守るためにロールケージが備えられた。
ちなみに「#84」とはアメリカ最大のモーターレース・NASCARのレジェンド・ドライバー、ジミー・ジョンソンとトヨタとのパートナーシップを祝福する証。彼が共同経営する会社とトヨタは2024年シーズンからトヨタカムリでNASCARに参戦しているのだが、その車両番号が「84」なのだ。
軽量化のため、リアゲートは取り払われている。
NASCARといえば舗装されたオーバルコースを走ることで有名だが、実はジョンソンのモータースポーツはダートバイクから始まり、NASCAR参戦以前にはバハ1000でオフロードトラックを駆って輝かしい戦績を収めた経験をもつドライバー。
照明を備えたARB製スポーツバーを荷台に装着。
そんな裏ストーリーもタコマファンの心をくすぐるが、そうでなくても、この見た目と性能にやられちゃうんじゃないだろうか。
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