「日常に潜む社会の闇」とは...... ここ数年、気軽に利用できるようになったレンタルスペース。仲間同士の集まりや会議など、便利に使えるサービスではあるが、気を付けるべき点もあるという。
今回はルポライターの村田らむさん本人が遭遇した実例とともに紹介しよう。
案内人はこの方! 村田らむ●1972年生まれ。ライター、イラストレーター、漫画家。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教組織、富士の樹海など、アンダーグラウンドな場所への潜入取材を得意としている。キャリアは20年超え、著書も多数。自身のYouTubeチャンネル「リアル現場主義!!」でも潜入取材や社会のリアルを紹介している。
アタリ・ハズレもあるが便利なレンタルスペース
僕は仕事でレンタルスペースを利用することが多い。雑誌やWeb記事のインタビューで使用するときや、自分のYouTubeチャンネルの撮影にも使用している。
レンタルスペースとは、マンション、雑居ビルなどの一室を借りるサービスだ。専用のホームページから、検索・予約することができる。1時間500円ととても安い場所もあれば、数千円かかる立派な部屋もある。レンタルルームと言ってもいいのだが、いわゆる風俗店などが利用する「プレイルーム」ではない。むしろ、そういう目的で利用すると、怒られる場所がほとんどだ。
※写真は一部を除きイメージです。
レンタルスペースはホテル以上に都市部に集中している印象だ。新宿や渋谷といった繁華街にはたくさんあるが、少し中心部から外れると探すのに苦労するし、田舎町ではほとんど見つからない。
自分で借りるときは、必要最低限の部屋を借りるが、人気の高いYouTubeチャンネルに出演するとかなり大きなスペースをスタジオとして利用していて、「こんなにデカい部屋を借りられるのか!!」とビックリさせられたことが何度もある。仕事以外でも、料理会、女子会、パーティで利用する人も少なくない。
そんなレンタルスペースはとても便利なサービスだが、実は部屋によってアタリ・ハズレがある。
2/7