連載「漫画、般若。」とは…… 久しぶりの連載で般若がピックアップするのは、超人気漫画『HUNTER×HUNTER』。その作品愛ゆえ、冒頭から吠える!
※以下『HUNTER×HUNTER』(第一部)全38巻のネタバレあり。
主役は幻影旅団!「クモのメンバーは全員好き」
『HUNTER×HUNTER』(集英社)原作・冨樫義博。『週刊少年ジャンプ』1998年14号より連載開始。主人公のゴン=フリークスが父・ジンを探すため、仲間とともにプロのハンターに成長していく冒険物語。
いったいあと何年、俺たちを狂わせるんでしょうか、冨樫先生は……。「漫画、般若。」で冨樫作品を紹介するのは2回目ですが、俺は
前回の『幽☆遊☆白書』のときも言いました。「冨樫義博はNo.1キャバ嬢と一緒だ」って。
まともに付き合える相手じゃないんですよ。ずっーと待たされる。俺らだって「ずっとMではいられないよ?」って思ってるのに、最新刊が出た瞬間にまたやられる。全員が。何年もこの繰り返し。
まぁとにかく、一回でこの漫画の全部を語るのは無理なので、今回は「幻影旅団(クモ)」にフォーカスを当てましょう。
旅団はあらゆる漫画のなかで、悪党集団として圧倒的ナンバーワンのカッコよさだと思ってます。彼らが出てきた瞬間に話がちょっと変わりましたよね。一気に、「この漫画、ヤバいぞ!」ってなった。
まず、彼らがオークション会場で大暴れするじゃないですか。あれは『HUNTER×HUNTER』のなかでも俺が特に好きなシーンです。すげぇカッコいいやつらが出てきた、と思いました。
旅団は一人ひとりのキャラもちゃんと立ってるし、この漫画は彼らが主人公ですよ。旅団が主役。メンバーで誰が好きかって聞かれたら……ズルいかもしれないですけど、俺は全員が好きですね。
ウボォーを嫌いなやつはいないと思うし、ノブナガ、フェイタンもカッコいい。友達の姉ちゃんにいたらソソるだろうなっていうのがマチ。職場にいたら萌えるのがシズクです(笑)。
パグノダって実は一番いい女だったんじゃないかって思うんですけど、俺は親しみを込めて「パクちゃん」って呼んでいて、最新刊ではパクちゃんの念能力の制約が「一番大切な人には触れない」だったことが明かされています。その“大切な人”って多分、団長のことなんだろうなぁ。
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