山に入るために必要だった悪路走破力
活動拠点は御代田になったものの、都内のスタジオにも通う太田さんにとって、高速道路での長距離移動の快適性と、山岳地帯を突き進む悪路走破性、この相反する要望を同時に叶えられるのはデリカD:5しかなかった。
長野の冬は寒い。必需品である薪ストーブ用の薪を自分で作りたい思いと、地元の山を整備し薪を作るグループに参画するようになった。そこで改めて素材としての「木」に強い探究心が芽生えたのだと言う。
最近は木材に浮き出る木目を「自然が生み出した絵柄」と捉えて、本の形態に整える新作を創作中とのこと。
「紙は、正確な寸法・直角を追求していき、それをコントロールすることには100%が存在するような側面もある。
太田さんのブックアート。
その点、木には木目など2つとして同じものがない。こちらでコントロールできない自然ならでは独自性がある。ここに100%以上のポテンシャルを見出してみたいと思うようになったんです」。
現場までの林道は、落ち葉やぬかるみ、急勾配などが複雑に入り組んだオフロード。2.2Lコモンレール式クリーンディーゼルが生み出すビッグトルクと高度な制御を実現した8速AT、先進の「AWC(電子制御式4WD)」を搭載するデリカD:5でしか辿り着けないロケーションだ。
木材の秘めた可能性の追求から、より山に興味を持ったことで林業の世界が抱える課題も見えてきた。ブックアートで培った才能を、環境保全に役立つ「自伐型林業」に活かしたい。その思いからデリカD:5とともに山に入る回数が増えていった。
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