服好きの父親の影響でファッションに興味を持った
かたまりさんがファッションを意識し始めたのは早く、小学生の頃。さぞやマセた子供だったのかと思いきや……
「いや、父親が洋服好きだったんです。それで小さい頃から『服買ってやる』って買い物に連れて行かれることがあって。
ただ『欲しいやつ持ってこい』って言うわりに、持っていくと『こっちのほうが格好いいから、これを着ろ』とダメ出しされてばかりで。だから自分では全然選ばせてもらえなかったんですよ(笑)」(かたまりさん、以下同)。
中学時代からサッカーに打ち込んでいたかたまりさん。ファッションに目覚めたのもまた、サッカーがきっかけだった。
毎月読んでいたサッカー雑誌に、当時憧れていたアーセナルのティエリ・アンリ選手の私服が載っていたのだ。
「当時のサッカー選手ってギラギラしている感じだったのに、アンリは違っていて。うっすらとした記憶ですが、確かネイビーのタートルネックに、ネイビーのジャケット、ブラウンのスラックスを履いていて、それがすごくスマートで格好良かったんです」。
「『俺はフランス出身だから、フランスのものを着るよ』みたいなコメントも載っていて。『そうか、フランスが格好いいんだ』って思って、フランスのファッションを調べたりして、徐々に自分の好みのものを買うようになりました」。
普段の買い物は、高円寺や下北沢の古着店とセレクトショップが中心。加えて、仕事で地方に行ったときは、その土地の古着店にも足を運んでいるという。
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