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そうこうするうちに就活の時期が訪れる。「人に大きな影響を与えて、かつ『ありがとう』と言ってもらえる仕事」という軸で探した結果、不動産販売会社に就職。大学4年生の時点で宅建も取っていた。

「もっと色々なことにチャレンジしたいと思い、2年後、設立されたばかりのタカマツハウスに転職しました。面接では本気で自分のことを知ろうとしてくれていると感じて、前向きでポジティブな社風にも惹かれたんです」。

任された仕事は、世田谷区、大田区、目黒区、品川区という城南エリアの用地仕入れ。仲介会社もよい土地の情報は簡単には出さないため、何度も通って関係を構築する必要があるという。

社内の研修などで学んだことは、こうしてノートに書き留める。

社内の研修などで学んだことは、こうしてノートに書き留める。


「弊社には毎月約2000件の土地情報が入りますが、その中で契約に至るのは1%程度。駅から徒歩10分以内の物件が6割と、利便性に優れた、いわゆる“マンション立地”にこだわりっているからです。もちろん、価格も高くなるので購入者はパワーカップルを始めとした富裕層がメインになります」。

タカマツハウスが分譲している現場(目黒区)で間口の幅を計測する貴美江さん。

タカマツハウスが分譲している現場(目黒区)で間口の幅を計測する貴美江さん。


候補に上がった土地は実際に見に行って、駅周辺を含めた住環境をチェックする。理想は住宅地の中にあり、広い道路に面している土地だそうだ。

先輩に仕入れに関する相談をしているところ。

先輩に仕入れに関する相談をしているところ。


「たとえば、世田谷区の三宿。渋谷までのアクセスは抜群で、隠れ家的な飲食店も多い人気エリアです。弊社ではこのような土地の仕入れに力を入れています」。

実際に購入し、建売住宅として販売した。

実際に購入し、建売住宅として販売した。


外壁のカラーは落ち着いた色合いでまとめ、玄関付近に植栽をあしらった。室内は20畳のLDKを中心に間取りを設計、南側のバルコニーで日当たりを確保している。

室内にも日の光がさんさんと差し込む。

室内にも日の光がさんさんと差し込む。



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