改めて言うことでもないだろうが、渋カジ、古着ブームの薫陶を受けてきた大人たちは総じてデニムが大好きだ。しかも、何十年と経った今でも。
ただその気持ち、どうやらひとまわりも、ふたまわりも下の世代だって分かっている。そんなデニム愛を体現するベテラン、中堅、若手の代表者をここで取り上げたい。
【写真10点】「コート、セットアップetc.全身デニムな男たち」の詳細を写真でチェック ① 往年のデニムセットアップを今の空気で
Gジャン、デニム=ともにグラフペーパー シューズ=サロモン 眼鏡=エフェクター バッグ=エンダースキーマ 腕時計=ロレックス アクセサリー=クロムハーツ
▶︎石田さんのスナップをすべて見る 石田昌樹さん (52歳) 上下ともデニム。これほど愛を伝えられるコーディネイトはないはずだ。でもそれは昔からあった手段。ゆえに、まんまトレースしては浦島太郎になりかねない。そこで、今の空気とうまく折り合いをつけたのが石田さんだ。
構造にせよ、デザインにせよ、色の落ち具合にせよ、見た目はヴィンテージのそれ。ただ、そこはグラフペーパーらしい“空気を読んだ”ビッグシルエット。セットアップではあるものの懐かしさは感じない。その微妙な空気の微調整を、さらにエレガントなオールレザーのトートバッグやモード顔のトレランシューズがバックアップする。
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