“同世代”の憧れを詰め込んだ車
M55の開発陣は、同社と同じ55年の人生を歩んだ「同世代の方々」を思い浮かべながらにこの車を作りあげた。
だからこそ冒頭の、70年代の名車たちを彷彿させるスタイルを身に纏っている。
「ミツオカM55ゼロエディション」のボディカラーはレジェンダリーグレーメタリックのみとなる。
70年代といえば、大坂万博(1970年)で幕を開けたように、誰もが明るい未来しか見えていなかった。折しもスーパーカーブームが巻き起こり、当時少年だった我々の先輩たちは「いつかは自分も……」なんて夢を見たことだろう。
そんな夢や希望に満ちあふれていたあの時代のエネルギーを、このM55に詰め込んだのだと同社はいう。
ベースは現行型ホンダのシビック。70年代の車には願うべくもない先進運転支援機能「ホンダセンシング」や、カーナビやオーディオ等を操作するタッチ式の9インチワイドディスプレイは標準装備。Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応している。
限定車「M55 ゼロエディション」のインテリア。「Zero Edition」と刺繍の入った専用シートが備わる。
まずは1.5Lターボエンジンに6速MTを組みあわせた「M55 ゼロエディション」が限定100台で販売される。車両本体価格は808万5000円だ。
既に受注は始まっており、2025年1月19日まで受け付けているが、その前に350名に達した場合は受付が終了。その後、抽選に当たった100人に納車される。
さらに、現行型シビックにある2L+モーターのe:HEVや1.5Lターボ×CVT搭載車をベースとした次なるM55も検討していくという。
限定車「M55 ゼロエディション」は6速MT車となる。
個人的には、限定の6速MT車にも興味が引かれるが、70年代には考えられなかったe:HEV車(ハイブリッドといっても、ほとんどモーターで走行する)のマッスルカーに今乗る、というほうも引きつけられる。
限定車「M55 ゼロエディション」は専用アルミホイールや専用リアウインドウルーバー、専用リアスポイラーなどが備わる。
いずれにしても、例えリアルに70年代を生きていない我々でも、このレトロなマッスルカーには大いに心を揺さぶられるハズ。まずはその勇姿や詳細を、同社のホームページで確認してみよう。