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よく、脳科学の専門家が「幸せを感じるとオキシトシンが出る」などという言い方をしますよね。

お互いが相手の姿を見たら「家族が一番落ち着くな」と感じたり、会話することが「楽しい」とか「癒される」などと思う。

そういう良好で建設的な関係性が生活の基盤にある、という考え方をしてみるということですね。

そうした関係性の基本を抜きにして、いきなりセックスがなければならないと考えると、事態はあまりうまく進展はしない、というのが心理学、特に対人関係論に基づく心理学の考え方です。

ですから、具体的には「少し余裕をもって、方向性を少しずらして考えてみる」というのが、心理学的なアプローチになるのかなという気がします。



例えば、お互いが相手のことをいい人だと思っている関係性であれば、休日のスーパーへの買い物に同行して、一緒に買い物を楽しんで荷物を持つということから始めてみる。

あるいは、相手が体がだるくて困っている様子ならば、ストレッチを手伝う、とか、「肩を揉んであげようか?」と声をかけてみる。

日本は肩凝り文化なので、たとえ関係性が少し冷めていたとしても「ちょっとほぐしてあげようか」と言えば、自然に「お願いします」という流れになる場合も多いようです。

このように、まずは思いやる関係性を重ねて、その中で体が触れ合うことが自然になり、それが心地いいものだとお互いが分かり合えるようになる。

そんな時期を何カ月か過ごして、その上でセックスするかしないか流れがどちらになるかはわかりませんが、大事なことはリラックスした親しみの持てる関係性を築き上げることなんじゃないかなと思います。

普段からスキンシップがあまりなくて、手をつないだりするのはハードルが高いというのであれば、夜寝具の中で手をつないでもいいと思います。




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