東京・明治記念館で発表会も行われた特別なブガッティ
ブガッティ「トゥールビヨン」。ドアの開閉ボタンがボディに隠されているので、手探りするよりリモコンキーで開けるのがおすすめ。
最後に紹介するのは、上記2台より前の、6月に発表されたブガッティ「トゥールビヨン」。ご想像の通り限定250台は既に完売しているが、10月に東京の明治記念館にて発表会が行われた。
ということは、幸運にも手に入れた日本人がいる!? 知らんけど。ちなみにお値段は380万ユーロ（約6億2000万円）。
その車名からも分かるように、時計の複雑機構の1つ「トゥールビヨン」がモチーフだ。スイス生まれでフランスに暮らしていたという天才技師が、200年以上前に発明したこのトゥールビヨンのように、ブガッティ トゥールビヨンは「現在や未来のためだけではなく、Pour l’éternité、つまり永遠のために」存在する車だとしている。
V型16気筒、つまり一列あたり8気筒がシートの後ろに美しく並ぶ様子を一度拝んでみたい。
それが最も表現されているのは、やはりメーター周りだろう。
600を超える部品で構成され、サファイヤやルビーなどの宝石が奢られたこのメーターは、ステアリングの中央に鎮座する。
一般的なリアウイングは、ダウンフォースを得るために高速で使うが、この車では減速の際の安定性を向上させるエアブレーキとして低速時に使う。
さらに、この車に合わせて、ブガッティは新たな試みに挑んだ。Ｖ型16気筒の開発だ。
これまで20年以上Ｗ型16気筒、つまりＶ型8気筒を横に並べた形のエンジンが同社の特徴の1つだったが、今度は縦にＶ型8気筒を並べたのだ。
これにモーターが組み合わせられたハイブリッドシステムはシステム総合で1800馬力を発揮。最高速度は445km/hに達するという。
スイスの時計職人によって設計された美しいメーター類。
ドライバーの右側には、アルミニウム製スイッチをクリスタルガラスが覆うという、芸術品のようなセンターコンソールが備わる。
ちなみに、フェラーリもマクラーレンもリミッターで350km/hに「抑えている」。果たしてブガッティの445km/hは掛け値なしの最高速度なのか？ 購入された方は、ぜひオーシャンズでインタビューをさせてください！
