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パッケージを見て「キシリトール配合」かどうかをチェック!

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――グミやガムによる歯のトラブルはほかにありますか?

歯の詰め物や被せ物が、グミやガム、ソフトキャンディを食べたことをきっかけに取れてしまったという患者さんは少なくありません。仮の詰め物の場合はさらに取れやすいので、治療中の方は、これらのお菓子を控えたほうが無難です。

また、グミやガムには糖分を多く含んでいるものがあります。そうなると、虫歯のリスクは上がります。

――虫歯にならずにグミを楽しみたい場合はどうすればいいのでしょうか?

甘味料には砂糖ではなく、キシリトールを使ったものがおすすめです。キシリトールと聞くと、ガムのイメージが強いのですが、グミに配合されているものもあります。

キシリトールは果物や野菜などにも含まれる天然の甘味料で、虫歯の予防効果が証明されています。ですから、甘味料にキシリトールを使ったものを選ぶか、見当たらなければ低糖質なものをチョイスしましょう。

そして、虫歯を防ぐにはやはり「フッ素」が一番です。

――フッ素というと、やはりハミガキ剤でしょうか?

そうですね、日本で認可されているフッ素の濃度の上限が1500ppm(市販のものだと1450ppmが多数)ですので、なるべくこの数値に近い高濃度のものを使ってハミガキをする習慣をつけましょう。

そして、フッ素は口の中に長く留まるほうがいいので、あまりゆすがないほうがいいです。目安としては、おちょこ1杯ぐらいの水で軽くゆすぐだけでOK。

食べかすなどの残留が気になるようなら、ハミガキ後はしっかりゆすいで、仕上げにフッ素配合の洗口液を使用するのが効果的です。こうしたお口のケアをしっかりすれば、お口のお供のグミやガムをより楽しめます。

◇ 

ストレス軽減や集中力アップ、口臭予防などうれしい効果が期待できるグミ。そのメリットを享受しつつ、成分チェックやハミガキなど口腔ケアには配慮を。鞄やデスクの引き出しにそっと忍ばせているグミが、日常生活のパフォーマンスアップに一役買ってくれるとは朗報だった。

中嶌邦子(smile editors)=取材・文 アントレース=編集

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