“本家本元”が放つ魅力に僕らは弱い。
タウンユース向けダイバーズのそれにあたる「バチスカーフ」の最新作は、素材や色、機構の点からその世界観を磨き上げた。
正真正銘の“海”生まれ“街”育ち。本家だからこそ、の実力は特別なのだ。
本家本元によるシティスペック・ダイバーズ
高防水ミッションウォッチの開発が急務だった1953年に誕生した、約100mの防水性を誇るブランパンの「フィフティ ファゾムス」。
56年には小ぶりな37mm径の「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」が続き、その実力から“モダンダイバーズの祖”とも称される存在に。
その後、2013年のオリジナル誕生60周年を記念して再登場した新生「バチスカーフ」は、洗練されたデザインから都会顔ダイバーズとして確固たる地位を築いた。
その最新作は、ブランドの十八番であるコンプリートカレンダー機構を、ブラックのハイテクセラミックスケースに収めたモダンな仕上がりが特徴。
コンプリートカレンダーとは、日付・曜日・月に加えてムーンフェイズ表示も加えたプチコンプリケーション。80年代のブランド再興に不可欠だったブランパンの優れた技術力の象徴でもある。
軽くて丈夫、見た目も精悍なセラミックスケースと組み合わせることで、タウンユースというコンセプトをいっそう先鋭化させた。さらにブルーのサンレイダイヤルもその雰囲気を加速させる。
海で生まれ、街で育った本家本元によるシティスペック・ダイバーズ。多くの海時計と一線を画す存在感は、やはり伊達ではない。
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