シューヒストリーに太字で記載される日本製
コンバースがMADE IN JAPANを世に問うたのはいまからおよそ10年前の2013年のこと。ローンチから数年はあまりの人気に生産が追いつかなかったという当コレクションのトリガーとなったのは「コンバース アディクト」だった。
08年に誕生した「コンバース アディクト」は60年代の「チャックテイラー」や70年代の「ジャックパーセル」にオマージュを捧げたコレクションで、定番に飽き足らない“アディクト”な人々の欲求に応えるために生まれた。
この成功を受け、自信を深めたコンバースがあらたに打ち出したのがMADE IN JAPAN。いってみれば、歴史を深掘りしたのが「コンバース アディクト」であり、産地を深掘りしたのがMADE IN JAPANだった。
現在は世界各地に生産拠点をもつコンバースだが、なかでも特別な産地として大切にされてきたのが日本である。
いまも昔も製造を担っているのは久留米の名門老舗、ムーンスターだ。ムーンスターは1980年に米コンバースと代理店契約を結び、輸入のかたわら、ライセンス供与を受けて一部のモデルをつくっていた。それが沖縄向けの「オールスター」だった。アメリカの軍人のためにつくっていたそうだ。
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