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すべてが一級品の万能SUV

「オススメのSUVを教えて」と聞かれて、レンジローバー スポーツを紹介し、実際に買った方から後悔したという話を聞いたことはない。

予算やボディサイズなど、デイリーカーとして買うために越えなければならないハードルはなかなか高いけれど、クリアした人にとってはそれだけ満足度が高いということ。

背の高い車が苦手な私でもレンスポならたとえ間違って買ってしまったとしても、きっと喜んで乗ると思う。内外装の見栄えに始まり、パワートレーンの動的な質感やサスペンションのしなやかな動きは明らかに一級品だ。

何が素晴らしいって何もかもが基本、レンジローバーとまるで同じなのだ。それでいてより若々しいルックスでややお買い得感もある。

レンスポをたくさん売るために、同じような内容なのにもっとお高いレンジローバーをラインナップしたのか、と勘繰りたくもなる。

今年の春、レンスポの最上級グレードであるSVに乗る機会があった。実用領域やオフロードはもちろん、サーキットまでよくこなす信じがたいほどのマルチパフォーマーぶりだった。まさにオールマイティ。

SVなら背の高い車苦手組を卒業してもいいと本気で思った。

モータージャーナリスト
西川 淳
フリーランスの自動車“趣味”ライター。得意分野は、スーパースポーツ、クラシック&ヴィンテージといった趣味車。所有する愛車もフィアット500(古くて可愛いやつ)やロータス エランなど趣味三昧。


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