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死体遺棄事件の処理にもバイト

また今年は、上野の飲食チェーン店を経営している夫婦が殺害され、栃木県那須町の山林で焼かれた死体遺棄事件が話題になった。死体を処理したのは、バイトで集めた人たちだった。

写真はイメージです。

写真はイメージです。


実際現場に行ってみたのだが、焼いた河川敷は道路から数メートル下の場所だったが、道路から丸見えだった。しかも、⺠家までの距離は数百メートル。おまけに実行犯は火を放ってそのまま立ち去っている。60%が水分でできている人間の身体がそんな簡単に燃えるはずがない。炎を出したら、それこそ目印になってしまうではないか。案の定、現場はすぐに見つかった。

もうちょっと上流に運んでいって、3メートルくらいの穴を掘って埋めたらしばらくは見つからなかったんじゃないか? などと、悪に加担するわけではないが、それでももうちょっと上手くやれたんじゃないだろうかとイライラしてしまう。


 
実行犯は行き当たりばったりで、あまり考えずに行動している。なかには、最近言われているように、発達障害や知的障害の人もいるかもしれない。闇バイトで怖いのは、この点なのだ 。賢い人の行動は読みやすいし、防ぎやすい。暴力団だって怖いけれど、基本的には儲かることしかしない。

判断力に乏しく闇バイトに雇われるような子たちは何をするか分からないから、防ぎようがない。できるのは、襲われづらい家に住む、現金を家に置かない、個人情報の漏洩に気をつける、くらいしかない。

とは言え、ターゲットになる確率はそこまで高くはない。対策するに越したことはないが、 パニックになるほどではない。今はメディアもこぞって取り上げているが、あまり不安にならず、恨まれることはせずに落ち着いて過ごそう。

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村田らむ=文・写真 池田裕美=編集

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