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車椅子は僕にとっては乗り物のひとつ

そんな小田さんの理想の男性像は「やり過ぎない人」。

「僕はインタビューでも結構色々と話しちゃうんだけど、本当はもうちょっと抑えたほうがいいかなと思うこともあるんです。でも、今はどんどん発言していかないと、注目してもらえないから」。



次々と話題が移ろっていくスポーツ界において、実績の価値をいかに最大化できるかを考える選手や関係者は多い。そして、若くして小田さんもその任を感じている。

「最近、自分がこうなりたいというよりも、車椅子テニスをこうしたいという考えが強くなってきたんです。僕の中では車椅子は、自転車やスケボーと同じ〝乗り物〟だと思っている。だから、ぶっちゃけ足が悪くなくても、乗ってもいいと思っているし、もっと多くの人に車椅子テニスをプレーしたいと思ってほしい。



だからこそ車椅子テニスをもっと格好良く表現したいし、そのために自分は何をしたらいいのか。最近はそんなことを考えるのに夢中になっています」。



新田桂一(OTA OFFICE)=写真 林田順子=文

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