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“デニム童貞”はいつ捨てたのか?「愛」を語るべし!

デニムを選ぶ際のポイントは「気に⼊ったら買う」、ただそれだけ。久保田さんの⾔葉は、徐々に熱を帯びてきた。

「⾊合いやデザインが気に⼊れば、ブランドに関係なく買います。デニムって本来、インディゴの⾊味とかシルエットの良さとかで買うんじゃないの?っていう。さっきのベルトもそうだけど、あくまでアイテムとして良いと思ったものを買うってことですわ」。



デニムといえばヴィンテージも盛り上がっている近年、後述する久保田さんの私物のなかにも古着はあるが、あえて程良い距離感を保っているそうだ。いかにも彼らしいユニークな考えを“恋愛”に例えて吐露してくれた。

「好きな⼥性がいるとして、その⼥性はおそらく過去に彼⽒がいたわけじゃないですか。もちろん前の彼⽒はどんな⼈だったかとか、いちいち聞かない。でも偶然、道端で元彼と会ったら、すごくイヤな気持ちになると思うんです。

『こんな男にこの⼦が抱かれていたのか……』って考えちゃう。ヴィンテージデニムもそう。1回着てるやん、っていうか何回か“抱かれてる”やん……って(笑)。古着そのものに罪はないんですけど、そういう気持ちになっちゃうのであまり深⼊りはしません」。



さらに“デニム芸⼈”について思うことを聞くと、ここでも⾆鋒鋭く、今度は野球に例えて持論を展開してくれた。

「テレビで『デニム⼤好きです』『レアものを買ってます』って⾔う人もいるけど、いやちょっと待てと。もっと前から好きだったやつはたくさんいる。試合に出るために昔から必死に素振りしてたやつだっているわけですよ。

つまり、もっと(デニムへの)愛情の話をしてくれってこと。『いつデニム童貞を捨てたのか』から教えてくれよって。オーシャンズ読者のみなさん、⼤事なことだからもう⼀度⾔ますよ!高価なものを買うのは好き好きだけど、ブランドバリューや値段、デザイン……ファッションはイメージや先⼊観にとらわれないこと。以上!」。


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