過程を楽しめれば無理に登頂しなくてもいい
「ソロ登山に出かけるときも、家族には一応行き先とアバウトな日程は伝えますけど、それも無理しなくていいと思っています。そのときの気象条件や自分の体調を考慮して、登頂できなくてもいい。誰のためでもなく、自分の好きなことをしているだけですね」。
乗り換える前の愛車、スズキ「ハスラー」とは8年の付き合いだったが、プロボックスともやはり長い付き合いになりそうだという。
商用車は快適装備が省略されるが、過走行や頑丈さが求められる傾向にある。そんな商用車ベースだけに、故障の心配がほとんど必要ない。そんなところもいけしんさんが相棒に求める資質なのだ。
順調にチャンネル登録者数が増えているYouTubeも、もともとは思い出づくり程度の軽いノリで始めたのだとか。
どうしても視聴者数を増やしたいとか、もっと目立とうという欲がない。それでもオーシャンズ世代の視聴者から人気を得ているのは、競争社会で頑張る人間たちを「競わない」空気感で癒しているからかもしれない。
「いいんですよ、自分の身の丈に合っていれば。自分のペースで十分です」。
自分を追い込み過ぎず、時には回り道をしてでも余裕を持つこと。そんな当たり前のことを、いけしんさんは優しく教えてくれているのかもしれない。