ポイントは角度にこだわり抜いたスライド部分の曲線。以前はちょっとずつ曲げていたが、現在は一発で加工する。その技術は企業秘密だという。
めぐさんに組み立て工程の一部を解説してもらった。
使用する部材の一部。
スライドのネジ穴をしっかりとボルトで締める。
中に入らないとできない細かい作業もある。
商品名のシールは1ミリのずれも生じないように貼り付ける。
「組み立ては全部手作業。本体とスライドの扉がきっちり合うようにするのにコツがいります。毎日試行錯誤の繰り返しですが、それだけに納得の行く仕上がりになったときはやりがいを感じますね」。
扉の開閉は暗証番号入力の他に、ICカードでピッとやる方式もある。
ベストな状態で出荷するために日々研鑽を積むめぐさん。彼女を推薦してくれたのは2代目社長の中野隆志さんだ。
「彼女はダスポン事業を強化するために弊社初の“ダスポン女子”として採用しました。入社して半年足らずですが、細かいところにこだわりがあって仕事も丁寧。組み立て工程の中で『こうしたらいいんじゃないか』という提案もしてくれるので、非常に頼りになる存在ですよ」。
「彼女なくしてダスポンの飛躍なし」と言い切る中野さん。
そんなめぐさんは今年の8月に東京ビッグサイトで開催された「賃貸住宅フェア2024in東京」でもダスポンをPR。
初めて製品を見た来場者から聞いた意見や感想は、今後の製作において参考になったという。
ブースを出展したのは不動産会社と地主・家主のための展示会。
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