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時空を超えた空間が本格懐石の味を引き立てる

ヴィラや温泉で心と身体をリラックスさせた後は、敷地内に“離れ”のように立つ「料亭 俵石」でのディナーへ。こちらは大正初期に活躍した建築家、島田藤吉が1914年に創業した由緒ある温泉旅館「俵石閣」がルーツ。

網代天井や欄間の透かし彫りといった数寄屋建築のディテールをそのまま残しながらリニューアルしており、ヴィラの現代的な雰囲気とは対照的な空間演出が面白い。


料亭 俵石では、歌人・与謝野晶子や与謝野寛、画家の石井柏亭らに愛用された記録が残る名門旅館にタイムスリップしたかのような情緒を味わえる。

料亭 俵石では、歌人・与謝野晶子や与謝野寛、画家の石井柏亭らに愛用された記録が残る名門旅館にタイムスリップしたかのような情緒を味わえる。


旅館の夕食といえば懐石料理が定番だが、箱根リトリートでは歴史的建造物の趣を感じながら、地場の食材を採り入れた本格京懐石をいただく、というスタイルだ。ヴィラの宿泊客は朝食もこの料亭 俵石で。連泊や洋食を希望する場合は、ホテル棟側にあるグリル料理レストラン「ウッドサイドダイニング」の利用もリクエストできるので安心だ。


京都嵐山亭で懐石の修業を積んだ濱中明利料理長が腕を振う(写真は秋の夕食と朝食のイメージ)。

京都嵐山亭で懐石の修業を積んだ濱中明利料理長が腕を振う(写真は秋の夕食と朝食のイメージ)。


地元産の食材を中心に、薪窯で調理したシンプルかつダイナミックな料理が売りのウッドサイドダイニング。朝食はブッフェスタイル。

地元産の食材を中心に、薪窯で調理したシンプルかつダイナミックな料理が売りのウッドサイドダイニング。朝食はブッフェスタイル。


施設名に冠した「1/f(ワンバイエフ)」とは、波長の法則“ゆらぎ”を意味する。

規則性と突発性、予測性と逸脱性が組み合わさって生まれるもので、人は五感を通してこの“1/fゆらぎ”を感知すると、生体のリズムと共鳴し、心地良さを得ると言われている。

箱根リトリートでは、秋の訪れを告げる虫や鳥の鳴き声だったり、暖炉の火や温泉から立ち上る湯気、そよぐ木々や風の音だったりがそれにあたる。都会の暮らしではなかなか実感できない“自然の声”に耳を傾け、肉体的にも精神的にもリセットする絶好のチャンス。

せっかく非日常を求めて旅をするのであれば、上質なヴィラでのステイとエクスクルーシブな空間での食事、そして最高のリラクゼーション効果が期待できるこんなリゾートを選んでみてはどうだろう。

[施設詳細]
箱根リトリート フォーレ&ヴィラ ワンバイエフ
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286-116
0460-83-9090
https://www.hakone-retreat.com

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