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当時の思い出が蘇るスーベニア的アイテム

コロナ禍以前は度々仕事で海外に出掛けていたという永さん。その用事のひとつが、大々的に催されていたスポーツ・アウトドア系の展示会である。



「アメリカとヨーロッパで年に2回ずつ展示会をやっているので、そこに足を運び、スポーツやアウトドアの最新のマーケットをチェックしていました。パタゴニアも当然出展していて、よくお邪魔しましたね」。


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「このポーチは着倒したジャケットから作られたもの。展示会で購入しました。

開口部をよく見ると止水ジップになっていますよね。ジャケットのポケット部分が使われている証。コード類やアダプター、ステッカー、カラビナなどを入れて使っています」。


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服に携わる者から見た、環境に対する真摯な姿勢

普段の着こなしはモノトーンで、どちらかというと保守的。ただ、パタゴニアは例外。総柄のフリースベストは永さんお気に入りの1着だ。



「パタゴニアはどこかアメリカを感じるというか、この国って凄いと思わせるひとつのブランドだと思います。僕は無類のアウトドア好きというわけではありませんが、やはり惹かれてしまう。子供の頃、ハリウッド映画の登場人物が履くナイキに憧れた人は多いと思いますが、パタゴニアにもそんな感覚があります」。


 
自身もモノ作りに携わるようになり、また別の目線からブランドの魅力に気付かされたという。
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「モノ作りをするうえで、環境問題は避けては通れません。ただ、僕自身、洋服のブランドに携わっているので綺麗事ばかりは言ってはいられない。きちんと商売として成立させなければいけません。

その点、パタゴニアは本質的な部分を見失わずにビジネスを行い、かつトップを走っている。世の中にはサステナブルと謳っていても本気度を測りかねるプロダクトが多くあります。ただパタゴニアは、一貫していて嘘がない。自分たちにできることはやる、できないことはできないと隠さず真摯に取り組んでいると個人的には思っています」。


昔から距離が近かった、という理由もある。たが、今もなおパタゴニアのアイテムを愛してやまないのは、ブランドの凄みによるところも大きい。継続していくことの難しさ、環境に留意しながら行うビジネスのハードルの高さを知るからこそ、永さんのワードローブには今後もパタゴニアは残り続ける。

佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

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