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試行錯誤で作り上げたアートスタイル



「アートスクールに通ったことがないので、特定のスタイルにこだわってはいません。インスピレーションを受けるスタイルを選びながら、それらを作品に取り入れています。

失敗もありますが、それを乗り越えれば最終的には私のスタイルになります。頭の中で思い描いているスタイルは、実際には作品として実現できないことも多いので、私のスタイルは失敗とインスピレーションの積み重ねから成り立っています」。



「自分のスタイルを説明するとしたら、フラットなブラシを使っていますね。これはサインペインティング用で、平らで大胆な表面に使われ、太いラインやグラフィックな作品を描くのに適しています。

どちらかというと明るく大胆な色合いで、リアルな形状を持ちつつも、ただリアルな色ではなく、より大胆な表現で、リアリスティックな表現を多く取り入れています」。


ピンクをポイントに、そしてベースに



「作品にピンクが入っている感じがしますとよく言われるのですが、面白いことに、最初に塗る色はいつもピンクなのです。

キャンバス全体をまずピンクで洗い、その上に他の色を重ねます。これが私のスタイルで、すべての作品にピンクが含まれています。これはアンダーペインティングで、その後に他の色を重ねることで、ほんのりピンクの温かみを作品全体に配しているのです。

このピンクをポイントにというところもそうなのですが、作品作りのエッセンスは、当初から最近まで変わっていません。色の大胆なフィールドは変わらないですし、同じブラシを使って、シンプルなラインで描いています。

あえて言えば、最近はより綿密に繊細に描くようになってきていて、コントラストが以前より少なくなっています。

また、テーマの幅も広がりました。以前はノースショアにインスパイアされていましたが、今はワイキキなど他のテーマにも広げています」。
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思い出の作品、コラボアイテムのこと

「夫がここにいるんですよ」と、笑顔のクリスティ。

「夫がここにいるんですよ」と、笑顔のクリスティ。


「いちばんのお気に入りは、夫と付き合い始めた頃に描いた『ロータイド』というタイトルの作品です。

建物の上から水面を見た景色を描き、彼を小さく泳いでいる姿で入れました。彼と付き合い始めた頃だったのですが、彼はそれをフルプライスで買ってくれたんですよ。とても嬉しかった。

面白いことに、結婚してその作品を手元に置けるようになりました。当時の彼を思い出させる大切な作品です」。

ウェイファインダー・ワイキキの中庭を描いた作品。

ウェイファインダー・ワイキキの中庭を描いた作品。


「コラボの依頼は本当にたくさんいただき、それぞれ楽しみながら担当しました。私の最初のコラボレーションはハワイ・オアフ島のワイキキのホテル、シェラトン・ワイキキでした。

彼らは私をInstagramで見つけてくれました。ロイヤルハワイアンも同様です。ウェイファインダー・ワイキキとのコラボでは、自分からアイディアを出して制作しました。

ウェイファインダー・ワイキキでは、約3分の1の部屋に私のアート作品が飾ってあります。また、数年前に手掛けたレスポートサックとのコラボレーションや、日本のイベントとコラボしたアロハシャツやヴァンズのシューズなどもあります」。


人生を楽しむことがインスピレーションの源に

クリスティが手掛けたコラボアイテム。

クリスティが手掛けたコラボアイテム。


「私は外でアートをするタイプのアーティストではありません。なので、アトリエで作業するのが好きです。ここが自分がクリエイティブになるのに好きな場所です。

しかし、新しいインスピレーションを得るためには、仕事のことを考えずに外に出て、人生を楽しむ必要があります」。

こちらも、コラボの一例。

こちらも、コラボの一例。


「夕日の時間やビーチを歩くなど、美しい瞬間を楽しむことが大切です。そういったときに、アートのことを考えずいると、自然とインスピレーションが湧いてきます。

絵を見つけようと無理をすると、うまくいかないことが多いのです。ハイキングや夫との時間が好きで、友人をマカプウ灯台に連れていくのも楽しいです。ダイヤモンドヘッド周辺も好きですね」。


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