どれくらいの容量を選ぶべき?
ワザ⑤容量はどれくらい必要か
ここまででメーカーとシリーズが絞られたでしょう。最後は容量です。
容量は「Wh」で示されます。1000Whで消費電力9Wの60W電球相当のLED電球を使うなら、1000Wh÷9W=111.1hで、111時間使えます。
具体的に見ていきましょう。仮に3人家族とすれば、1日停電をやり過ごすには1205Wが必要になります。
冒頭で説明した通り、電気の復旧までにかかる平均日数は4日間なので、まったく充電ができないとすれば4820W、およそ5000Whのポータブル電源が必要です。しかし、ここまで大容量の製品は少なく、4000Whの製品でも60万円ほどします。
そこで消費電力の大きな冷蔵庫を使わず、炊飯器も使わずパックご飯をお湯で温めるなどして省エネ化をすると、4日間で4820W→1300Wと大幅な電力削減ができます。3日目から冷蔵庫を使うと、先の4日間の電力1300Wに2日分の冷蔵庫の電力1400Wを加え、合計で2700Wとなります。
冷蔵庫と炊飯器の利用を見直すだけで、これだけ省エネになります!
もう少し省エネを頑張れば、2000Whのポータブル電源で間に合うかもしれません。すると価格は半分程度ですみます。
ここでは4日間充電ができない場合を想定しましたが、太陽電池パネルを購入し、日中に充電するなら、ワンランク下のポータブル電源でもいいでしょう。
また、大半の世帯の電力が復旧するといわれる2日間に備える場合も、ワンランク下のポータブル電源を買ってみて、実際に停電時を想定したシミュレーションをしてみるのもいいかもしれません。
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