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「環境のため」が美味しいにもつながる



「美味しくイワシを味わおう!」がテーマの本イベント。当日はC-Blueのメンバーシェフである平 雅一さんのレストラン「CRAZY PIZZA」で、「ホワイト・アンチョビ スパイシー」も使用したイタリアン料理が提供された。

平シェフも“環境”に関しては思うところがあるようだ。

「僕はやっぱりお客さんに喜んでもらうのが一番だと考えていますが、これまでスペシャリティだったサンマが使えなくなったり、“美味しい”を追求する中でもそういう現実が迫ってきたんですね。

あとは例えば、心地よい環境で育った鶏の卵の方がほかの卵より美味しかったりもしますしね。結局、愛情かけて作ったものって、美味しさにもつながるということが見えてきました」。



今回ピザに使用した「ホワイト・アンチョビ スパイシー」について、平さんは、「イメージするアンチョビとは違って、いわゆるオイルサーディンみたいで、形もしっかり残っていて発泡臭もなく、これだけで食べても楽しめるくらい」だと説明する。

「カタクチイワシも身が締まっていてすごく美味しい。それ以外の素材もすべてオーガニックを使用しているので、あますとこなく食べていただけます」

調味料はオリーブオイルやリンゴ酢、パプリカ、塩、唐辛子と至ってシンプルだが、どれも厳選された素材が使用されている。

いわゆるイメージするアンチョビとは違い、オイルサーディンのように味わえる。スパイスもマイルドで子供でも食べられるような味付け。

一般的な、味が濃くて塩味が強いアンチョビと違い、オイルサーディンのように味わえる。スパイスもマイルドで子供でも食べられるような味付けである。(C)2024Patagonia, Inc.


日本で缶詰というと、「安価な非常食」といったイメージが強いが、欧米ではクオリティの高い製品としてもマーケットに並んでいるという。

今回のイベントで提供されたパスタには、イワシを使用した辛口のペーストを使用。

今回のイベントで提供されたパスタには、イワシを使用した辛口のペーストを使用。


世界各国のフードマーケットを取材してきた佐々木さんによると、「スペインのバスクだと、すごく高級なバーでは店の飲み物と缶詰だけを出していたりします。高級食品としての位置付けもされているんです」とのこと。日本とはだいぶ事情が異なるようだ。

「ホワイト・アンチョビ」シリーズもそうした高品質の素材を使用した、妥協なしに美味しい商品だ。サラダのドレッシング代わりにしたり、パスタに混ぜたり、バゲットと一緒に食べたりするのもいい。



イワシを美味しく食べることが、環境のため、ひいては自分たちのためのアクションだという事実。これを頭の片隅に入れながら味わう「ホワイト・アンチョビ」は、きっとまた格別に美味しく感じられるはずだ。

佐藤ゆたか=写真 池田裕美=取材・文

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