“関西最後の一等地”と呼ばれる大阪・梅田エリアに新たな複合施設「グラングリーン大阪」が開業した。「みどりとイノベーションの融合」をコンセプトに、人と自然が共存する持続的な街づくりを目指す。
そのノースタワーの1階、ビルの玄関口ともいえる場所に店を構えたのがパタゴニアである。
サステナブルな社会の実現に注力するパタゴニアだが、当然、「パタゴニア大阪・梅田ストア」でもその姿勢は健在だ。
店内のド真ん中に掲げたのは、「
ファッションはわたしたちには関係ない。」の特大スローガン。流行にとらわれず、最高クオリティを追求することで、“使い捨て社会”からの脱却を目指すという意志表示である。
そのスピリットを最もわかりやすく体現したのが中古ウェア販売コーナー「Worn Wear」だ。
“新品よりもずっといい”をモットーに、これまで
ポップアップを不定期で開催してきたが、このたび大阪・梅田ストアで国内初常設を迎えた。
「パタゴニアは、一着の衣類を可能な限り長く着てもらいたいと考えています。だからこそ機能的で、耐久性がある製品づくりにこだわり、その製品を保証しています。同時に、“ただ製品を売って終わり”というビジネスではいけないと思っているんです。
だから壊れた製品の修理も受け付けていますし、着なくなった製品があれば買い取って別の誰かに引き継げるよう買取プログラムも提供しています。
この“循環性”については、今後も一貫して力を入れていきたいと考えています」(マーケティング部 小林さん)。
パタゴニアが大事にする循環性の精神は店作りにも活かされている。
例えば、マリブタイルが貼られた木製のレジカウンターをはじめ、内装の多くをパタゴニア心斎橋ストアで使用していたインテリアから流用したり、廃材をリサイクルして賄ったりしている。
しかも、そのレジカウンターも元はといえばアメリカの店舗で使っていたものだという。モノを大切にし、資産をレガシーとして受け継いでいく姿勢は、パタゴニア自身の歴史を未来へ紡いでいくことにも直結しているのだ。
ちなみに、心斎橋ストアのほうも倉庫で眠っていたインテリアを搬入することで事実上のマイナーチェンジを果たしたという。ここでもある種の“循環”が生まれていたと言える。
大阪・梅田ストアはワンフロアタイプの店舗としては国内最大規模の面積を誇り、天井高も5m超と開放的。木やレンガを基調としたぬくもり溢れる作りとなっている。
壁面のレンガに混ざっている“黒いブツブツ”はリサイクルした鉄紛だという。なかなか再利用のしようがない廃棄物をレンガに練り込むことで、レンガを嵩増ししつつゴミも有効活用する。まさに一石二鳥である。
もちろんアイテム数も充実していて、街着としても活躍するカジュアルラインのほか、クライミング、トレイルランニング、フライフィッシング、ハイクなどのテクニカルラインもラインナップ。レディースやキッズのコーナーも広く設けられており、老若男女が楽しめる空間となっている。
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大阪という大都市の中心部で、持続可能な街づくりや自然との共存について思いを馳せる。そんな素敵体験がパタゴニア大阪・梅田ストアならできる。
買い過ぎ注意。無駄遣い厳禁。それだけ意識しつつ、ほな行ってみよか。