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2024.09.01

ファッション

ロープロファイルの大本命!プーマが誇るモータースポーツのアイコン「スピードキャットOG」



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6月29日に発売するなり瞬く間に完売したモデル、それがモータースポーツのアイコン「スピードキャット OG」だ。8月末に第二弾がドロップされたこのタイミングで、あらためてその魅力を掘り下げたい。
「スピードキャット OG」1万4300円/プーマ(プーマ お客様サービス 0120-125-150)

「スピードキャット OG」1万4300円/プーマ(プーマ お客様サービス 0120-125-150)


プーマがモータスポーツ市場に参入したのは1980年代。西ドイツでレーシングシューズの製造を開始したのが始まりだ。なめらかなシフトチェンジのように順調に経験を重ねていったプーマは1998年、ついにイギリスのレーシングコンストラクター、ウィリアムズに認められ、レーシングシューズを提供するにいたった。そうして翌99年に誕生したのが「スピードキャット」だった。

大変貴重な1980年代当時のレーシングシューズ

大変貴重な1980年代当時のレーシングシューズ


当時の「スピードキャット」にはスパルコ社のネームも刻まれている。あのネルソン・ピケもそのレーシングスーツに身を包んだイタリア屈指のモータースポーツブランドである。プーマはまだまだ新参者であり、信頼を担保するものが必要だったのだ。

2001年のカタログ。「スピードキャット」は2004FWまで製造された

2001年のカタログ。「スピードキャット」は2004FWまで製造された


これは推測の域を出ないが、スパルコ社はプーマのあらたな種まきを陰に陽に支えてきたのではないかと思われる。

「モータースポーツ市場の開拓にあたってはその方面に造詣の深い上層部の人間が活躍したと聞いています。ものづくりの知識はもちろん、人脈もあったようです」(トレード マーケティング マネージャー、野崎兵輔さん)

プーマは現在、先のウィリアムズのほか、 スクーデリア・フェラーリ、メルセデスベンツAMG、ステーク(ザウバー・モータースポーツ)とパートナーシップ契約を結んでいる。24年にはF1公式ウェアの制作も開始したという。専業ブランド以外でここまで深く根を下ろしているブランドはない。足場固めが万全だったとはいえ、じつに見事な花を咲かせたものだ。

しかし考えてみればそれも当然だろう。プーマは“FOREVER FASTER”をスローガンに掲げ、ウサイン・ボルトを筆頭とした数多のトップアスリートを支えてきた。世界最速の男を目指すF1はプーマにとって是が非でも食い込まなければならない牙城だった。

古びることのない機能美

「スピードキャット OG」1万4300円/プーマ(プーマ お客様サービス 0120-125-150)

「スピードキャット OG」1万4300円/プーマ(プーマ お客様サービス 0120-125-150)


オールスエード、ブラックとレッドのカラーウェイ、そしてつま先のキャットロゴ。フォルムからデザインまで忠実に再現された「スピードキャット OG」は四半世紀のブランクを感じさせない瑞々しさを感じさせるが、それはひとえに機能美を追求した結果だろう。

「スピードキャット OG」1万4300円/プーマ(プーマ お客様サービス 0120-125-150)

「スピードキャット OG」1万4300円/プーマ(プーマ お客様サービス 0120-125-150)


これを端的に表すのがアッパーだ。おなじみのフォームストリップかと思いきや、よくよくみればその立ち上がりが大きく食い込んでいるのがわかる。キックバックフォームストリップと呼ばれるもので、土踏まずをサポートする機能を向上させている。フォームストリップに囲まれるようにくの字に入った3本のステッチ、あるいは一枚革で構成される、バックステイから外踏まずに伸びるパーツ――これらもまた、ストリップと同様の効果を狙ったものである。

「スピードキャット OG」1万4300円/プーマ(プーマ お客様サービス 0120-125-150)

「スピードキャット OG」1万4300円/プーマ(プーマ お客様サービス 0120-125-150)


ソールにもこだわりは詰まっている。サイドからのぞけば、そのラバーソールはつま先が薄く、かかとに向かって厚みを帯びていく。ロスのないアクセルワークと衝撃吸収性能を両立させたコンストラクションだ。

プーマは23年、エイサップ・ロッキーをモータースポーツのアンバサダーに指名した。アジアのファッショントレンドを牽引する韓国で行われた「スピードキャット OG」のイベントは大いに盛り上がったという。冒頭触れたとおり、日本では第一弾投入分が瞬殺した。

ロープロファイル(薄底)の再評価にともない、クローズアップされたのがレーシングシューズだった。そしてそのポールポジションをとったのが「スピードキャット OG」である。

[問い合わせ]
プーマ お客様サービス
0120-125-150

竹川 圭=取材・文

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