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そんな詩織さんを推薦してくれたのは、入社2年目で同じ部署で働く遠藤菜月さん。

「阿部さんは絶対に手を抜かない人です。相当忙しいときでも全部こなしているのを見てすごいなあと思います。

電話でのアポ取りではお母さんがお子さんのことを話すのを聞きながら、その話を折らずにこちらが伝えたいことを折り込むんですが、そういうノウハウを教えてもらいました」。

あと、お酒がすごく好きで、めっちゃ詳しいです」。

あと、お酒がすごく好きで、めっちゃ詳しいです」。


そう、詩織さんはお酒、とくに日本酒にハマっているのだ。その知識量も半端ではない。

「日本酒を好きになったきっかけは、大学時代に赤羽の老舗天ぷら屋さんで飲んだ山形の『十四代』です。それまでは、日本酒なんてと思っていましたが、こんなに美味しいのかと本当にびっくりしました」。

目覚めさせてくれたのは、常時10種類以上の「十四代」を置く赤羽の老舗天ぷら料理屋「あら川」。

目覚めさせてくれたのは、常時10種類以上の「十四代」を置く赤羽の老舗天ぷら料理屋「あら川」。


以降、旅行も兼ねて全国の酒蔵を巡るようになる。印象的だったのは2020年に訪れた佐渡島の北雪酒造だ。
 
明治五年創業、 佐渡の“攻める酒蔵”とも呼ばれる蔵の代表銘柄は「北雪」。

明治五年創業、 佐渡の“攻める酒蔵”とも呼ばれる蔵の代表銘柄は「北雪」。


「大学時代の友人と行ったんですが、その子の友達が北雪酒造さんで働いているので、いろんなバックヤードも見せてもらいました」。

火入れの後、じっくりと熟成させるために貯蔵するタンク。

火入れの後、じっくりと熟成させるために貯蔵するタンク。


「飲み比べができるのも最高でした。にごり、梅酒、純米など、それぞれまったく違う味わいで、どれも試飲ではもの足りないくらい美味しかったです」。

同じもろみから通常の圧搾機で漉したもの、遠心分離で漉したものを飲み比べられる。

同じもろみから通常の圧搾機で漉したもの、遠心分離で漉したものを飲み比べられる。


もちろん、観光もした。

楽しかったのは佐渡名物のたらい舟体験。船頭さんが舟を漕ぎながら、島のおすすめスポットを丁寧に教えてくれたという。

明治時代から貝や海草を獲るのに使用されてきたという歴史を持つ舟だ。

明治時代から貝や海草を獲るのに使用されてきたという歴史を持つ舟だ。



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