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緊張脱力という筋トレ理論で病気と怪我を防ぐ



「本能的に鍛える」とはどういう意味か。

「たとえば『10回×3セット』が何となく筋トレのベースになってますよね。それは、誰も怪我をしない、失敗をしない平均的な回数なんだと思いますけど、誰かの教科書より僕は自分の本能を頼りにしてます。

その日の体の可動域とか、自分のやる気によって、可変してる感じですね。年を取ってくると、ただがむしゃらに鍛えることだけが体を発達させたり、技術を高めたりするんじゃないことがわかってくるので」。

さすが、年の功。筋トレをする目的も幅広い。



「筋肉隆々にしたいわけじゃなくて『緊張脱力』っていうのかな。筋トレによって緊張と脱力を繰り返すことで、病気や怪我が防げると僕は考えています。血液の流れが滞るから頭が痛くなったり、ちょっとぶつけただけで腫れたりして炎症が起きるので。

だから、血流をスムーズにするために常に体を動かす。ストレッチをしたり、体をもみほぐしたり。僕にとって筋トレは怪我や病気を防ぐためでもあり、余計な力を入れない、いいフォームで人生を捉えるためのものなんです」。


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