OCEANS

SHARE

⑤避難時の心得「非日常でも“我慢”せず、“準備”せよ!」



いくつもの被災地へ赴いた辻さんは、情報と現実が大きくかけ離れていることを、身を持って痛感している。

「避難所へ行けば何とかなると、何も持たずにやってくる人がたくさんいるんですね。でも、まわりにいる人も同じ被災者。自分と同じように必死ですから、何もしてくれないし、何も分けてもらえない。これが現実です」。

だからこそ準備が必須で、さらにそれらをどう使うのか、シミュレーションしておかなければ意味がない。

「年に4回、自主的にライフラインを切って、家族みんなで訓練してみてください。そうすれば年々、防災スキルが上がっていきます。準備しておくことが自信になって、いざというとき慌てずに済むし、判断も冷静にできる。

これだけ災害が多く起きている昨今です。『被災は非日常なんだから、起こったらとにかく我慢するしかない』とか、そういう段階ではないと思います」。


SHARE

次の記事を読み込んでいます。