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健康診断での数値が気になり、「運動を始めないと!」と焦っている30代男性にまずおすすめしたいのがウォーキングだ。
今回は健康ウォーキング指導士として活躍する佐藤雅臣さんに、ウォーキングの健康面でのメリットやウォーキングがファッションに与える影響についてもお聞きした。
話を聞いたのはこの人! 佐藤雅臣さん●一般社団法人日本ウォーキング協会 健康ウォーキング指導士。モデル事務所にスカウトされモデルの道へ。その経験をいかし、現在はウォーキングを通してファッショナブルなスタイルで自然かつスマートに歩くをモットーに、身だしなみから立ち居振る舞い・スーツの着こなしに至るまでビジネスシーンに重要な第一印象アップを目的とした研修やセミナーを企業、専門学校などで指導する。さらには、キッズや知的障がい児(ダウン症や白閉症など)・高齢の方々に至るまで幅広く指導している。
そもそもウォーキングとは?
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ーー最初に初歩的な質問ですが、いわゆる「ウォーキング」の定義とは何でしょう? ウォーキングは健康維持を目的とした「スポーツ」です。必ずしもスポーツウェアに着替えたり、ウォーキングシューズに履き替えたりしなくても、日常生活の中で歩くことを「意識」すれば、買い物の行きかえりや通勤なども「ウォーキング」と定義してよいかと思います。
運動がなかなかできなくても正しいハウツーを学んでしまえば、日常生活の、例えば自宅から駅までの往復などを「ウォーキング」に変えることができます。「何歩歩けば良いですか?」と尋ねられる方には、普段日常生活の中で歩いている時間を図ってもらって、それを1分だけ縮めることをおすすめします。
あるいは普段何歩歩いているかを図ってもらい、100歩縮めることをおすすめします。そうすることで、筋肉の使い方が変わってくるんですね。「意識を変える」というのはそういうことです。
ーーウォーキングとみなされる歩くスピードの目安はありますか? どちらかというと、スピードよりも姿勢を意識していただきたいと思っています。くせなどによる歪んだ姿勢のまま歩くと、身体のどこかに負担がかかり、ケガや故障の原因となりますから。
私のところに来られる方でも「1日1万歩、2万歩歩くんだけど、痩せない」とおっしゃる方がおられます。結果として無理をして、腰や膝を傷めるんですね。崩れた姿勢でダラダラ2万歩を歩くよりも、正しい姿勢で5000歩を歩いた方が効果的です。
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