リーバイス「502」の特徴・人気の理由

自然なテーパードシルエット

昔からよく知ったアイテムだけに、501のストレートシルエットの安心感は今も昔も変わらない。ワークウェアらしくはく格好良さもよく心得ている。

ゆえに、スマートにはけるジーンズの登場は新鮮で、足を通せばなるほど、大人にうれしい素養も備えていることは容易に理解できる。



特に現行の502に見られる「レギュラーテーパーフィット」は、テーパードシリーズの中でも群を抜く気回しやすさ。

足の太さに寛容なモモ周りから徐々に細くなるワタリ幅は脚の形へ寄り添い、自然ながら美しいフォルムを描き出す。

快適なストレッチ性とはき心地

リーバイスジーンズを愛してきた大人たちの中には、綿100％こそ正義と信じて疑わなかった時代を過ごしてきた人も少なくないはず。

そのこだわりも決して間違いではない。なにせ、キレイな色落ちを狙う上で欠かせないファクターだったから。

とはいえ、そうも言っていられないお年頃を迎えると、ストレッチジーンズの優しさが骨の髄まで染みるものだ。その快適さや動きやすさはサビついた体を労りながら、まだまだ老け込む歳じゃないと背中を押してくれているようでもある。

着脱が楽なジップフライ

ジップフライの導入がジーンズをより広く世間に知らしめるターニングポイントとなったことは、もはや紛れもない事実である。

ボタンをひとつひとつ留めていく手間を省いた脱ぎはきのしやすさは、502の人気を支える要素のひとつだ。

ただ、日の目を見るまでに相応のトライ＆エラーを経たことも知っておきたい。例えば生地の収縮問題だ。

デニムは洗うと縮むという性質上、どうしても洗濯後はファスナーの噛み合わせが悪くなる。それを防縮加工により改善し今に至る。その理想型が502なのだ。