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2024.08.07

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開幕式で披露されたBMXライダーのパフォーマンス。その舞台裏に日本人アーティストあり



当記事は「FINEPLAY」の提供記事です。元記事はこちら。

パリ2024オリンピック開会式では世界中が驚く様々な演出が施されました。会場となったパリ中心部のセーヌ川での約6kmに及ぶパレードは、各国の選手達がボートに乗って入場するなど、これまでにない斬新な開会式となりました。


また開会式中では、川に浮かぶ舞台上で様々なアクションスポーツが披露されました。その中心になっていたのがフランスのBMXフラットランド界を代表するマティアス・ダンドワをはじめとする14名のBMXライダー達。私はそのBMXのバイクデザインを任せられるという貴重な機会を得ました。

デザインをするにあたりBMXとARTの両方の知識と経験が必要でした。
 

今回のデザインは大理石柄であり、BMXのタイヤを使って描くという独自の手法「ライドローイング」で描きました。印刷では色の表現が難しいことや、部品の細かな箇所が多いため、制作は全て手作業で行いました。



私は今年2月からパリに在住しており、この街の寛容さにとても感動しました。

歴史ある美術館の前が有名なスポットだったり、ストリートアートが街中で見られることなど、街全体がアートやストリートカルチャーに対してオープンであると感じました。

このような豊かな文化的背景の中で、多くの刺激を受け、それを形にしたいという思いが強まりました。そして、この思いが今回のオリンピック開会式の企画に参加するきっかけとなりました。



アクションスポーツが競技として広まりつつある中で、その文化的な認知度はまだ低いのが現実です。パリオリンピックを通じて、BMXの持つ芸術面や文化が広がり、日本や世界のライダーたちにとって、少しでも乗りやすい環境が整うことを願っています。

BMXアーティスト/ NAO YOSHIDA
15歳でBMXに出会い、オリジナルスピンと表現力を武器に全日本大会で準優勝を飾る。その後「シルク・ドゥ・ソレイユ」に出演。現在はディズニーランド・パリの新作ショーに出演中。NYでの個展や舞台美術の制作に携わるなど、芸術家としての一面を持つ。BMXのタイヤを筆に代え描く技法【RIDRAWING・ライドローイング】を生み出した。BMXとARTの可能性を広げる為その活動は多岐にわたる。
Instagram@nao.yoshida



Nao Yoshida=文
記事提供=FINEPLAY

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