21歳でギャル雑誌『egg』を復活させる
赤荻さんが渋谷でギャルサーを始めた2014年には、すでに『egg』は休刊。彼女は当時の心境をこう語る。
「私の中でギャル雑誌と呼べるのは『egg』だけだと思ってたので、休刊になったときはショックでしたね。その頃ギャルサーも減ってるのを体感していましたが、自分は渋谷に残ってるし、後輩たちもたくさんいる。だったら私が盛り上げないとって思ったのを覚えています」。
2018年3月、赤荻さんはWeb版『egg』の編集長になり、2019年5月にはWeb版と並行して雑誌版も年2回発刊させている。
「一度は休刊になりましたが、いざ『egg』が復活するとなったら、周囲からすごく反響がありました。まずWeb版で復活させたときは、主にYouTubeでメイクやファッション、ギャルの生態をリアルに配信して。1年以内に雑誌を復活させるのを目標に頑張ってました」。
当時、赤荻さんは編集の経験などなかったが、周囲に助けを借りながら『egg』のために尽力した。
「オールで仕事することもあったけど、あまり仕事だとは思ってなかったし、気負いすることもなく、むしろラッキーくらいの感覚でした。
ギャルって、メイクもファッションも個性がバラバラで面白いんですよ。私はもはやギャル=日本文化だと思っているので、世界中にギャルの魅力を届けて、日本をブチ上げたいなって気持ちでしたね」。
シブジョに飾られている、赤荻さんが親交のあるegg時代のモデルたちのサイン。
新生『egg』では、現在タレントとして活躍するゆうちゃみや、みりちゃむも輩出している。
「ゆうちゃみは、当時から『将来はギャルタレントになります!』って言ってたから、じゃあ一緒に叶えていこうかってサポートして。ギャルマインドを叩き込みました(笑)。
『egg』でも、今のスクールでもそうだけど、私の“なんとかなるっしょ精神”を伝えると、みんな明るくなって、細かいことを気にしないでチャレンジできるようになるんですよ」。
あくまでもギャルで大事なのは、見た目よりも「マインド」だという赤荻さん。彼女のいうギャルマインドとは一体なんだろうか?
「周りに流されず自分の好きなことを貫くこと、ですね。ギャルマインドを持っている子は、好きを貫くから自己肯定感が高いし、仲間思いで家族思い。逆に筋が通ってない子や嘘つく子、卑怯なことをする子はギャルじゃないと思っています」。
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