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2024.08.08

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「無限の可能性がある」ココイチ10辛に挑戦したイタリア人マッシが語る日本カレーの魅力



連載「イタリア人マッシのブオーノ・ニッポン!」とは……

誰もが気軽に食べるチェーン店のカレーハウスCoCo壱番屋、通称ココイチ。ご飯の量や辛さ、トッピングなどが多すぎて注文に悩むが、イタリア人のマッシさんも同じらしい。

カレーライスは日本のソウルフードだというマッシさんが、真夏に食べたくなるココイチのカレーを実食!

【写真9点】「選択肢が豊富なカレー、ココイチ」の詳細写真をチェック
案内人はこの方!
マッシミリアーノ・スガイ●1983年生まれ、日本食が大好きなイタリア人フードライター。 KADOKAWAよりフードエッセイ『イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ』を出版。 日伊文化の違いの面白さ、日本食の魅力、食の美味しいアレンジなどをイタリア人の目線で発信中。

マッシミリアーノ・スガイ●1983年生まれ、日本食が大好きなイタリア人フードライター。 KADOKAWAよりフードエッセイ『イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ』を出版。 日伊文化の違いの面白さ、日本食の魅力、食の美味しいアレンジなどをイタリア人の目線で発信中。

毎日食べても飽きなくて、初めて食べているようなワクワク感が止まらないのが日本料理の独特さだ。チェーン店に行くと、さらにこのワクワク感が膨らむ。

日本人にとって大切な存在で、子供の頃から食生活を支えている「カレー」は、食べたことがない外国人でも大満足する魔法の料理だ。

イタリアにカレーが存在しないわけではない。でも、国民的なメニューではない。そんな国から来た僕は初来日のときから、カレーライスは国民食として愛される日本のソウルフードだと感じた。

まるで初恋のようにカレーの虜になった僕は、真夏日でも熱々のカレーを食べる。定番の味も美味しいけど、自分好みのカスタマイズで、さらに深いカレーの世界を一緒に楽しんでいかない?

今回はカレーのカスタマイズの魅力がたまらない、大好きなあの「ココイチ」について語りたいと思う。

カスタマイズの豊富さに悩みに悩む



看板の色からロゴまでカレー感が強く、お店に入ろうとドアを開けた瞬間、カレーの旅が始まる。席の案内をされながら、一生懸命美味しい料理を作っている店員さんをついつい見てしまう。食べる前に鼻から入る香りが最高のおもてなしだ。席にたどり着いた途端、メニューに夢中になりかけている。

そして悩む。カレー専門店の想像を超える種類の細かさとカスタマイズはさすが日本だ。イタリア料理を代表するパスタはここまで細かく味と食べ方までは選べない。選ぶとしたらパスタの量が少なめか多めかくらいだ。
 


何を食べようかとメニューのページをめくってみたものの、カレーしかないのにこんなに悩むとは思いもしなかった。こんな贅沢な時間はあるだろうか。

難しいのはその組み合わせ。ライスとカレーの写真ばかりだけど、カレーのドリアやカレーうどん、限定メニューも出てきて遊園地のように何が起こるかわからないからずっとドキドキしてしまう。


 
時間をかけて食べたいものをやっと注文ができると思いきや、また高い壁にぶつかった。

ここからココイチの本気が現れる。「カレーのベース」「ライスの量」「辛さ」「トッピング」がラスボスのように襲って来るのだ。



日本に長く住んでいる僕だが、未だに1ページ目の驚きに声が出てしまう。ここまで選択肢を増やして誰でも好きな味を注文できるなんて神レベルだ。

ポーク、ビーフからベジタリアンまであるカレーのベースがすごいと思いながら次に進むと、いつも「え?」となる。お米の量だ。通常は300gだけど、600g以上まで行けるし、逆に300gより少なめを選ぶと安くなるのだ。


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