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“我が子への想い”は、“パタゴニアが地球に向ける想い”と同じ

パタゴニアのアイテムが活躍するのは、我が子たちと過ごす休日が多め。当然着こなしも、彼らのパワーを全力で受け止められることが重要な軸となる。

キャップ、トートバッグ=ともにパタゴニア Tシャツ=サンレイ、ショーツ=ナイジェル・ケーボン×サンスペル、スカーフ=メルツ・ベー シュヴァーネン シューズ=ヴァンズ

キャップ、トートバッグ=ともにパタゴニア Tシャツ=サンレイ、ショーツ=ナイジェル・ケーボン×サンスペル、スカーフ=メルツ・ベー シュヴァーネン シューズ=ヴァンズ


夏はシンプルにTシャツとショーツのコンビが鉄板。ただ、そこへさりげなく小物を入れることでパパ友たちとの急な遭遇にも対応できるという。

「自宅周辺で過ごす休日は極力リラックスしたいですが、どこでパパ友と会うか分からないので腑抜けてはいられない。子どもたちが友達に何を言われるか分かりませんから(笑)。アウトドアブランドのアイテムは気取ったように見えないので取り入れやすいですし、Tイチの味気なさを変えるいいスパイスになってくれます」。




とはいえ、パタゴニアを手にする最大の理由はそれではない。



「身に着けることはご飯を食べることとイコールだと考えています。僕らは老い先が短いのでまだいいですが、子どもたちはそうではありません。彼らの未来を考えると、身に着けるものも食べるものも健やかな方がいいし、必要な分だけあればいい。

子供たちにいいものを食べさせたいと思って、僕は今、自家製塩麹を使って自家製ベーコンを作っているんですよ。世の中には市販の無塩せきのハムやベーコンもありますが、大半は量が少ないし高い。それに、無塩せきと謳ってはいても乳化防止剤など色々入っているケースは多いと思います」。

吉田家では、肉は精肉店で買うのが通例。近所に一般の人も入れる仲卸問屋街があり、月イチで足を運び、豚バラのブロックや鶏の胸肉、新鮮なハツ付きのレバーなどを買い込む。



「肉を買った日、ウチでは必ず外で焼き鳥をするんですよ。新鮮な“レバハツ”を自分で捌き、自家製のタレでいただく。これがやっぱり美味いし、食べたときの息子たちの笑顔を見ると、僕もうれしくなるんですよね」。

吉田さんの我が子を想う気持ちは、地球を想うパタゴニアのスタンスと共鳴する部分がある。



「子供たちができるだけケミカルなものに頼らず、かつ、自分たちで作った方が美味いということに気付く。親としてはそれを教えることも大事だと思います。

それってパタゴニアの取り組みと似ているのかなと。彼らは率先してオーガニックコットンを採用していますが、これもケミカルまみれの土壌を元の状態に戻すための努力です。人によって良し悪しの判断基準は違いますが、僕は健全ではありたいと思います」。


未来を担う子どもたちにどんなものが有益か、それを教えていくのも大人の責任だ。パタゴニアのアイテムはいい教材となりうるかもしれない。

佐藤ゆたか=写真 菊地 亮=取材・文

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