連載「パタゴニアン・パパラッチ」とは…… ナイジェル・ケーボンの運営やフィルソンの展開に携わり、私生活では3児の父でもある吉田 聖さん。
日頃から彼は我が子が口にするものや身に着けるものにこだわり、美しい地球を後世に繋ぐことを念頭にモノづくりを行うパタゴニアのマインドにも強く共感するとか。そんな吉田さんが愛用するパタゴニアのアイテムとは?
【写真22点】「アウターリミッツ吉田さんが長年愛用する5つのパタゴニア」を写真でチェック 紹介してくれたのは...
吉田 聖さん●アウターリミッツPR。ナイジェル・ケーボンの運営や世界展開のキーマン。海外経験も豊富で語学も堪能。最近は麹作りに夢中。家族と過ごす週末は、自家製麹を使った肉料理を肴にビールを飲むのが無類の幸せ。
必要だから買う。そのスタンスで増えていったパタゴニア
日本でアウトドアウェアがファッションアイテムとして受け入れられた1990年代後半から2000年初頭、吉田さんは当時アメリカに住んでおり、違う角度からパタゴニアに触れていた。
「当時、僕はアメリカのテキサスにある大学に通っていました。アウトドアが盛んな地域でしたが、山系というよりは川系がメイン。僕もよく川で釣りや遊泳などを楽しんでいました」。
「川で遊んだあと、濡れたスイムウェアやタオル、ビーサンをどうするかと悩むのですが、そこで見つけたのが、今は廃盤となったパタゴニアのウェットドライシリーズのバックパックです。濡れたものを入れるのにちょうどいいんです」。
吉田さんのモノ選びは単純明快。要は、実用的かどうかである。
「これは大学生の頃に購入したものなので、20年以上の付き合い。アクティビティの際にも活躍しますし、通学時にも使っていました」。
「多くの場合、内側にあしらわれるメッシュポケットがオモテ面に付いているのが特徴的です。使ってみると、メッシュ地の大柄サイズのポケットはかなり重宝するディテールだと分かると思います」。
「今も雨の日に活躍する現役選手。ここに折り畳み傘や濡れたシェルなどを入れて持ち運びます。マチも結構あるので使い勝手がいいんですよ。もう一度作ってくれないかなぁ」。
メインコンパートメント内はシンプルな作り。その潔さは、無駄なモノは極力持ち歩かないという吉田さんにとっても都合が良かったようだ。
「アウトドアでは目的を明確にして行動するので、持ち物は必要最小限。これぐらいシンプルなバッグの方が都合が良いんです。
アメリカに住んでいた頃から、自分にとって有益なものは何かを考えて買う癖が付いていたと思います。自然とパタゴニアに手を出してきた感じですね」。
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