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感動② 海外の高級ホテルに負けない日本の旅館



初来日したとき、私は熱海の温泉旅館に泊まってみました。旅館のドアを抜けると、そこには既に女将さんとふたりの仲居さんが並んで待ってくださっていました。

カタコトな日本語で挨拶をしてみると、3人とも深く頭を下げて挨拶を返してくれ、非常に丁寧に設備の説明をしてくださいました。お部屋に入る前には、お茶と美しい和菓子までいただきました。

それはチェックインというより、品がいい友達の家に久しぶりにお邪魔してるときの気持ちが近い。

畳の香りがする和室でくつろぎ、とっても広い大浴場の温泉でリラックス。

その後、近所をふらふらしてるうちに晩ご飯の時間に近づいたので、どこで食べようかと探そうとしたら、「旅館でご飯もついてるよ」と当たり前のように言われました。

せっかく来たことない街で一度も外食せずに去ってしまうなんて、本当にいいのかなと心配しつつも宿に戻りました。

そこに用意されていた料理を見て衝撃。



これは……外食している場合じゃない!

品数が多く、仲居さんが一品ずつ説明してくださったのですが、説明を聞くとほとんどのお料理は地元で育てられた素材を使い、その季節に最も美味しいものを提供してくださっているらしい。

彩りがキレイ! 量がすごくて全部食べられる自信がない(結局全部食べた)!



どうなってるの! どんだけ料理出してくるの! 意味わからん! もう二度と旅館へ行く!

お腹もいっぱいになり、部屋に戻ってゴロゴロしようと障子をあけると……布団が既に敷かれてます!! どこかの親切な誰かが、私が美味しい夕食に夢中になっているタイミングを見計らって、部屋に入って布団を敷いて去ったのだ。

一体何が起きてるんだ……と思いながら満腹の私は布団でぐっすり寝ました。

感動③ どこに行ってもジワジワと感じる「おもてなし」

公共の場所では騒がない、ゴミ箱が少ないのにとてもキレイ、贈りものの包装の技術、お土産の文化、時間を守ること……。

これらはやろうと思えばどの国の人でもできそうなことですが、非常に日本らしい文化だと思います。

ある日、「アルトゥル、私の家においで。おもてなし料理を作るよ!」と日本人の友達の実家に誘ってもらいました。中華料理やフランス料理は聞いたことがあったけど「おもてなし料理」とはどんなジャンルなのかわからなくて、ワクワクしながら訪問。

たくさんの料理を用意してくれて、本当に感謝がいっぱいです。ただ「おもてなし」とはいったいなんなのか? 私の中で謎が解けない。 
 


「おもてなし」ってなに? サービス精神がすごいってこと?

友人 うーん、そうだけど違うなー。

ホスピタリティ的なもの?

友人 まぁ、そうね。でも……。

でも……?

友人 いや、なんといえばいいのか……。

こんな感じで最後まではっきりした答えはわかりませんでした。


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