今秋からついにiPhoneにもAIが搭載されるように、あのスーパースポーツカーにもモーターが搭載された。
水平対向6気筒エンジンのポルシェ「911」と、V8エンジンのシボレー「コルベット」だ。
既にフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンもハイブリッド化を果たしているだけに、いつかいつかと思っていた2台にもついにその時がやってきた。
【写真12点】ハイブリッドのポルシェ「911」とシボレー「コルベット」を写真でチェック 911の、"ポルシェらしい“電動化
ポルシェ「911」初のハイブリッド、「GTS」(写真はカレラGTS)。3ボディバリエーションで、2WDと4WDもある。
5月にマイナーチェンジした現行型である992型ポルシェ「911」。
内外装のデザイン変更や、装備の充実化が図られたのだが、同時にするっと初のハイブリッドモデルが紹介されていた。
頭上のルーフを開閉できる「タルガGTS」にもTハイブリッドシステムが搭載された。
911のハイブリッドモデルには、いずれもGTSと付く。というか、従来からあるGTSグレードが、同社のハイブリッドの先陣を切ったのだ。
クーペの「カレラGTS」とその4WDの「カレラ4 GTS」、クーペとオープンのいいとこ取りのタルガの4WDである「タルガ4 GTS」、オープンカーの「カレラGTS カブリオレ」と「カレラ4 GTS カブリオレ」という5グレードだ。
こちらはタルガ4 GTS。
そもそもGTSとは、心を揺さぶるような走りが味わえるスポーツカーであると同時に、普段の通勤や買い物にも使える実用車でもあることを示すグレード名。
レーシングカーの「904カレラGTS」から始まるという、ポルシェ好きには特別な名前だ。
こちらはカレラGTS。
そんなGTSに搭載された「Tハイブリッドシステム」は、3.6L水平対向6気筒を軸に、電動モーターが組み込まれたターボチャージャーと、モーター付き8速デュアルクラッチトランスミッション(PDK)が組み合わされている。
システム全体での最高出力は541ps、最大トルクは610N・m。日本的な燃費重視のハイブリッド化ではなく、パフォーマンス重視なのがしっかりとポルシェらしい。
オープンカーのGTSカブリオレもハイブリッドモデル。
その結果、静止状態から100km/hに達するまで、わずか3秒(カレラGTS)しかかからない。
落とした食べ物を「3秒ルール!」といって拾い食いする間に、GTSは100km/hに達しているということだ。
911のインパネもついにすべてがディスプレイになり、メーターパネルにはナビ画面を映すこともできる。
もちろん、他のグレード同様、マイナーチェンジで実用性も高まった。
911初のフルデジタルとなったメーターパネルには、Apple CarPlayで接続されたiPhoneのデータが必要に応じて表示される。
SpotifyやApple Musicなどのアプリは、スマートフォンを接続していなくても、911に備わるメディアデバイスにあるアプリを使えるという。
他にも、GTSに標準装備されている後輪操舵機能は、高速道路での安定走行だけでなく街中で小回りをしたい時にも非常に便利だ。
スタート&ストップボタンが備わった。
既に販売は開始されていて、カレラGTSは2254万円、カレラ4 GTSが2365万円、タルガ4 GTSが2615万円、カレラ GTS カブリオレが2503万円、カレラ4 GTS カブリオレが2614万円。
変わらないらしさにハイブリッドの新しさが加わった911。気になった人は、下のコルベットも読んで3秒以内に
HPへどうぞ。
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