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故郷のご飯を求め、日帰りで韓国まで行く生活

日本で故郷のご飯にありつく機会はなかったが、お隣の韓国には本場のウズベキスタンレストランが多くある。大学院生時代は足繁く韓国に通ったという。

「当時は韓国とウズベキスタンの直行便が1日2回あったので、サマルカンドの焼き立てのナンがその日のうちにソウルで買えたんですよ。良く行くからか、入国管理の人には驚かれましたね(笑)」。

サマルカンドテラスで提供しているナン。

サマルカンドテラスで提供しているナン「クルチャナン」350円


ナンはウズベキスタンの主食でもあるブレッドで、アクマルさんにとって欠かせない存在。

「ナンといっても、インド料理のナンとは別物でしょ? ウズベキスタンの中でも地域ごとに味や作り方が違うけど、サマルカンドのナンはあの土地でしか作れない。現地ではタンドーリ(窯型オーブン)で作るけど、生地がぎっしり詰まっていて、ひとつ1.5kgくらいある」。


この味を求めて日帰りで韓国へ行ったことも多々あったという。そうするうちに、「いつか日本でレストランを開きたい」と思うようになった。

撮影時にお店で食事をしていたウズベキスタンからの留学生

撮影時にお店で食事をしていたウズベキスタンからの留学生


レストランの立ち上げを夢見ながらも、大学院の卒業後は、当初の目的である貿易関係の仕事をはじめた。日本とウズベキスタンを繋ぐ自身の会社を立ち上げたのだ。

「中古タイヤの輸出などもしていました。それと並行して、2016年頃には、ちょうどウズベキスタンからの留学生も増えていたので、日本で留学生をサポートする仕事も始めました。僕が留学した頃は友人とふたりだったけど、その頃には年間50人くらいが日本に来るようになりましたね」。



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