スタンスミスとは?
「スタンスミス」は、アディダスが1965年に発売したテニスシューズ。
そのシンプルで洗練されたデザインと快適な履き心地から、単なるテニスシューズの枠を超え、ファッションアイテムとしても幅広く愛されるようになった不朽の名作スニーカーだ。
【写真13点】アディダス「スタンスミス」を写真でチェック スタンスミスの歴史
フランス人テニス選手ロバート・ハイレットのために1965年にアディダスが開発した「ハイレット」。実は、この革新的なテニスシューズこそ、後のスタンスミスの原型となったモデルだった。
当時、アメリカを代表するテニススター、スタンレー・ロジャー・スミスがこのシューズを愛用し、コートで輝かしい活躍を見せていたのだ。
1971年、ハイレットの引退に伴い、アディダスはこのモデルにスミス氏の名を冠して「スタンスミス」と改名。同氏は1970年代のテニス界を席巻したスーパースターであり、そんな彼の名を冠したスタンスミスは、発売当時から注目を集めた。
シンプルでありながら洗練されたデザインが人気を博し、テニスシューズの枠を超え、ファッションアイテムとしての地位を確立。1991年には「世界で最も売れたスニーカー」としてギネス認定され、アディダスの代表的なモデルとなった。
現在ではリサイクル素材を使用したサステナブルなモデルが登場するなど、時代とともに変化を遂げるその魅力は不変。
50年以上にわたり愛され続けているスタンスミスは、まさにアディダスのシューズを代表するアイコン的存在と言えるだろう。
世界的な著名人がこぞって着用
その後、スタンスミスは、デビッド・ボウイやジョン・レノンなど世界的な著名人に愛用されることになる。さらに、デザイナーのラフ・シモンズやコム デ ギャルソンの川久保 玲など、ファッション業界の愛用者も多い。
シンプルで洗練されたデザインが幅広いスタイルに適合することから、世代や性別を問わず人気を博しているのだ。
時代を超えて進化を続けるクラシックな魅力は、現代のストリートファッションにも不可欠な存在となっている。
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