ルノーのフラッグシップ「ラファール」
ルノー「ラファール」。見る角度で煌めく部分が変わるフロントグリルをはじめ、細部まで光と質感の演出にこだわられている。
まずはルノーがフラッグシップと位置づけ、最高のドライビング性能と極上のプレミアム感が与えられた「ラファール」だ。
かつて航空業界にも参入していた同社が、1930年代に飛ばしていた名飛行機「ラファール」がその名の由来。
昨年9月に発表され、今年2月から受注が開始された全長約4.7mのクーペSUVで、プラットフォーム(車の骨格)はアライアンスを組む日産の「エクストレイル」と同じ。エクストレイルの兄弟みたいなものだ。
低速走行時に歩行者へ注意を喚起する音や、車内のオーディオ環境は同国の有名ミュージシャンが手掛けている。
ルノーブランドのトップに据えられたモデルゆえ、ルノーの技術の粋が結集されている。
例えば、前輪に加えて後輪の角度も変えることで高速道路でも市街地でも優れた操縦性を発揮できる「アドバンスド4コントロール」にレベル2の自動運転機能も含め32もの先進運転支援機能。
他にも、GoogleのOSを搭載した12インチの垂直タッチスクリーン、音声で透明/不透明にできるガラスルーフ、事故を起こさないためにも走行データを分析してアドバイスしてくれる機能……。
ステアリング奥とダッシュボード中央にはそれぞれディスプレイが備わる。ナビゲーション情報も表示するヘッドアップディスプレイも装備。センターコンソールには飛行機のようなレバーもある。
さらにAI機能によって、例えば車内が暑くなったらエアコンをオンにするようディスプレイに表示してくれたり、同じドライブモードでずっと走っていると、他のモードを試さないかと提案してくれるなど、魅力的な機能や装備がたくさんある。
“アルピーヌ”の名が付くグレードのシートには、アルピーヌを示す「A」が点灯する。
しかもパワートレインは、同社が参戦しているF1で培った技術を応用したハイブリッドシステム「E-TECHハイブリッド」。
1.2Lエンジンと2モーターの200馬力E-TECHハイブリッドと、3つのモーターで4WDの300馬力E-TECHプラグインハイブリッドのどちらかを選ぶことになる。
ガラスルーフは全体/前席のみ/後席のみとエリアを分けて、透明/不透明にすることができる。しかも、音声でも操作可能だ。
電気自動車の普及にはまだ時間がかかりそうな日本なら、ハイブリッドはピッタリ!? だから日本の水はラファールにとってきっと甘いはず。ぜひとも日本へ早々にお越しいただきたい。
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