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2024.07.25

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生徒も先生も移住者。日本初の「イエナプラン認定校」がある長野の小さな町で進む変革



当記事は「ボーネルンド公式ウェブサイト」の提供記事です。元記事はこちら
大日向(おおひなた)小学校
長野県南佐久郡佐久穂町

日本初のイエナプラン教育認定校として2019年の開校以来入学希望者が増え続けている。生徒も先生もみな移住者。「年齢も考え方も違う集団の中でお互いに助け合いながら成長する」ことを大切に、探究心や自立した判断力を育む。
「ニワトリの命をしっかり管理しているから抱っこされても怖がらない」そう話すのは5年生の永井由斗くん(10)。この半年間、探究活動のなかでニワトリのお世話をすることに全身全霊を注いでいる。

「クロ、アカ、シロ」の3羽のニワトリがいるが、「クロちゃんは毎日1日2個ずつ卵を産む」。それを「食べたり孵化させたり」しているそうだ。夏休み中は特に毎日のようにお世話をしたので、ニワトリからの信頼はとりわけ厚いという。

由斗くんは「生き物に対してすごく愛が深い」と母親の桂子さんは話す。「夏休みにはクワガタとカブトムシも甲斐甲斐しく家でお世話していたが、死んでしまったときにはボロッボロと泣き、『そこまで傷つくものなのか』」と気付いたという。

長野県の東部、佐久穂町にある日本初のイエナプランスクール認定校 大日向小学校に通わせるため、3人の子どもたちと1年半前に母子移住した永井さん一家。夫は長野県の地元に残って仕事を続けている。

東京育ちの桂子さんは、「選択肢がたくさんあるのが当然だと思って生きてきたなかで、選択肢の少なさに息苦しさを感じていた」。子どもたちが習いごとに忙殺される毎日を見ていて、「今楽しくないよね?」と。これをリセットしたいという思いがあったという。

由斗くんの母 永井桂子さん

由斗くんの母 永井桂子さん


当時学校で、「もっとやってみたい」と子どもが言ったことが「和を乱す発言」だと担任に言われた。それが「決定打」だったと桂子さんは言う。「自分がやりたいことは口に出していい。やりたいことをどう叶えていけばいいのかも自分で考えてほしい。そういう環境を求めてこの学校に決めた」。ここでは「『どんどんやりなさい』と言ってくれる」

「子どもたちには自分をしっかり持って生きてほしいから、いろんな価値観の中で育てたかった。『普通』なんてないと知ってほしい」。今では「のびのびするようになったのと、きょうだい3人でたくさん話をするようになった」。

2年生の万帆ちゃん(7)は、人の話をよく聞き、親の考え方を聞くようになったし、13歳の史乃ちゃんは中学生になり、勉強が楽しくてしょうがない。校内に保護者自らが立ち上げた学童で桂子さんはスタッフとして働いている。母子だけで大変なこともあるが、「3人ともよく手伝ってくれるようになって、本当にありがたいです」


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