北欧のビンテージ家具を思わせる「機能派トースター」
では今、国内ではどのようなキッチン家電が旬なのでしょうか。
コロナ禍による「おうちごはん」の需要でホットプレートや電気鍋が人気を博しましたが、そんなテーブル家電がさらに進化し、昨年の秋にはバルミューダやシロカなどが次々に新しい切り口のアイテムを発表しました。
とくに注目したいのは、少人数世帯に向けたコンパクトサイズで機能面にも優れ、かつインテリア性が高いもの。暮らしの質と気分を上げてくれるキッチン家電が増えています。
例えば、レコルトの「スライドラックトースター」。北欧のビンテージ家具のようでもあり、昭和30年代のテレビを想起させるようでもある、レトロな脚付きのデザインが目を引きます。
レコルトは、国内メーカーのウィナーズが「おひとり様家電」から出発し、今年15年目を迎えるキッチン家電ブランド。「今どきの暮らしにちょうどいい」をコンセプトとして掲げています。
レコルト「スライドラックトースター」1万6500円(税込み) カラー:ブラック、クリームホワイト(写真:レコルト提供)
このトースターの脚付きデザインは単に見た目のインパクトだけでなく、「目線」に焦点を当てて生まれたものだそうです。オーブントースターをキッチンカウンターや棚に置いたとき、どうしても低い位置に操作部や扉がくるため、焼き具合などを確認するのに腰をかがめがちですが、高さのあるこのトースターならスマートに目線を合わせられます。
同社オリジナルの「スライドラック」も便利。持ち手を握ってラックを引き出せるので、熱々の料理やトーストをテーブルでサーブすることが可能です。
持ち手を握って引き出せるので、料理の出し入れがスムーズ(写真:レコルト提供)
オプションで本体カラーと合わせたブレッドケースが用意されている点もすばらしく、普段は本体の足元にすっきり収まり、調理の前後にはスライドラックを置く場所としても重宝します。
例えば、ピザトーストなどを作る場合などに、ここにラックを置いてソースを塗る、具材やチーズをのせるなどの作業ができるというわけですね。フタを返せばカッティングボードにもなるのだから、よく考えられています。
本体の足元にすっきり収まるブレッドケースは、3300円(税込み、別売り)(写真:レコルト提供)
機能面においても、満足度の高い実力派。上下4本の遠赤外線ヒーターの熱を、庫内に施したディンプル加工で反射拡散させて、ムラなく効率よく循環させます。マイコン制御による6つのモードがあり、トレンドのリベイク機能も搭載。トーストだけでなく、クロワッサンや総菜パンを見事に焼きたてのように仕上げてくれます。
トーストもリベイクも冷凍モードを備えるほか、予熱なしで使える180度と220度のオーブンモードもあり、お菓子作りや冷凍ピザを焼くときなどにも活躍します。
食パンを前後に並べられるスリムなデザインなので、置き場所を取らないのも普通のオーブントースターにはない利点。背面の扉が開く仕様になっていてお手入れがラクなのも魅力です。
3/5